甘い出会い
とある日の昼間。
親友の英那と服を買いに店に行ったときに、出逢った。
格好良い人。
髪は、黒と銀のメッシュで、長い後ろ髪は下の方に丸めて縛ってある。目にはうっすらとラインが引いてあって、カラコンは緑っぽい青。身長は160?ぐらい。私より5?位大きい。服はカジュアルなんだけど少し飾ってあって、バランスが良い。
私にとって、初めて一目惚れした人。
彼は私がよく行くショップ店員。
今日久しぶりに行ったら彼がいて、すっごく運命を感じた!
「―…すい?翡翠?」
「ん?なに?どしたの??」
「ニヤけてボケッとしてるから...」
「えっ!うそぉ」
「もしかして、今日行った店に好みの人居たの〜?」
「嘘っ!!!?なんで分かったの???」
「何年親友やってると思ってんの〜?で、どんな人?」
「言わないよー!英那に言うと、どんな事になるか分かっちゃないよ」
「逆
ナンしなきゃだよ!」
「英那は大胆だもん...」
「当たり前でしょ!大胆にしないと相手に分かって貰えないじゃん♪翡翠は薄い!!」
「ズバッと薄い!!って言わないでよー。英那は可愛いもん」
「可愛いとか関係ないって!」
「じゃあ、、、経験?」
「うーん。近いかなぁ」
「良いよねー、英那はイケメンしか寄らないからさー」
「嫌だよ!!皆、性格悪いし」
「今の彼氏は?」
「全て最高(●´ω`●)」
「デレデレしちゃってーwww」
「デレデレするよ!!大好きだもん」
「はいはいー。そーだね、そーだね」
「もーーっ」
「あ!ちょっとあそこのカフェで休まない?」
「もうっ!いいよ、行こっ」
************
すぐそこにあったカフェに寄ってそれぞれ飲み物を買って席についた。
二人でこの後、何するか相談していたら、男の人が声を掛けて
きた。
「すみません。さっき店でやたら俺を見てた人ですよね?」
「('□')」
「は?見てないし」
目の前にいる人が、さっき店で一目惚れをした彼。
「あなたじゃなくて、君」
そして、英那の返事を否定し私を指した。
「え、あ、はい。すみません」
「いや、謝って欲しい訳じゃなくて、」
「?」
「俺も気になってたから、名前だけでも教えて貰おうと思っただけなんだけど...」
「ふーん。運命的だね♪」
「ちょっと、英那っ」
「俺の名前は、宮野将。よろしく」
「私は桜島翡翠です。よろしくお願いしますっ」
「うん、よろしく。君は?」
「市ノ瀬英那。よろしく」
「よろしく」
「あ、あのメアド教えて下さい!」
「メアド?」
「はいっ」
「うーん。あんまり返せないけど欲しいなら、いいよ」
「やった♪じゃあ赤外線で」
「分かったよ。俺さ、メールより電話の方がいいから」
「じゃ、電話したいときにはまずメールして確認しますっ」
「うん、そうして」
「なんか一気に距離が縮まったねー」
「ねぇー(//▽//)」
「じゃあ、俺はここで。また会おうね♪翡翠」
将はニコッとえくぼを出して笑ってさよならを告げた。
「うんっ!!また」
将が去って姿が見えなくなったら、イキナリ英那が興奮しながら話掛けてきた。
「“翡翠”だって!!会ってまだ一日も経ってないのに、呼び捨てだよ!どんだけフレンドリーなの!?」
怒っているのか珍しがっているのか分からない口調で言ってくる。
「ビックリだね♪」
「ビックリだし、変だって!」
「笑顔が可愛かったー!あれ?カッコよかったしー!んー?カッコ可愛いかったなぁ」
翡翠は1人で自問自答を繰り返していたのに対して、英那はパニックっぽい状態になっていた。
「ち
ょっと話聞いてる!?やっぱりイケメンはダメだね!というかイケメンでは無かったような...」
「カッコ可愛いじゃん!!!十分イケメンだった!!!!!」
「私的にはないなぁー?」
「私的にはアリアリー♪早速メールしようかなぁ?どうしよー?」
「んー?なんかどっかで見たことあるなぁ、あの顔」
「そうなの?」
「うん。分かんないけど..」
「じゃあ、分かったら教えてー!!気になるからっ」
「わかったよ☆★」
そして今日が終わった。
翡翠は家に帰ったら、将からメールか電話がくるのを待っており、英那は将について、引っ掛かるところをネットで調べていた。