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 無数のがらがらの奏でる音がとてつもなくデカく、耳をつんざくのである。


「う、うわあ!」


 真っ先に、地面にうずくまったご老公。それを見た三人とも、思わず異口同音で


「何で、ジジイが一番耳がいいんだ?」



 しばし流れた沈黙の後


「ま、いいや。それ! 鼓膜なんて破れてしまえ!」


 これに緑丸も両耳を押さえ


「あ、頭痛くなってきたでつ!」


 一方の蜜柑も


「クッ! で、でも」

 何とか相手に近づく見上げた根性の持ち主


「ま、負けないし!」


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