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「結局は、僕ら二人きりになったでつね」


 これに平伏するハットリ様


「あ、ああ。すまんのう、緑丸よ」


 だが、そこは気丈な少年忍者


「いえいえ。あんな先輩方なんて、いない方がいいでつから」

 そう言い放って、隣の蜜柑を腫れ物でも触るかのごとく


「じゃあ、行きましょうか? 蜜柑ちゃん」


「あ、あのう、蜜柑で結構ですよ、緑丸さん」


「じゃ、じゃあ僕のことも呼び捨てでいいでつ」


 

 そして、すぐに水戸へと旅立ったお二人さんである――


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