二百字掌編シリーズ 『僕、少年忍者 伊賀の緑丸』

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　そう言った乳丸、早速鼻から牛乳を飛ばす――

　それを見た緑丸、思わず

「何だかキチャナイでつ。牛乳の中に大量の鼻水も混じってるでつ」

　その高速で飛んでくる幾筋もの白き液体をかわす蜜柑。

　それを見かねたハットリ様

「かわすばかりでなく、蜜柑も技を見せるのじゃ！」

「あ、はい」

　そう言うや否や、宙に舞った橙色のくの一。次の瞬間、相手の目の前で

「伊賀忍法『千手観音拳』です！　あたたたた！」

　そらもう、フルボッコ状態である。