二百字掌編シリーズ 『僕、少年忍者 伊賀の緑丸』

１３９

　どんどん近づいてくる相手に、何も出来ないサド侯爵。

「く、来るなって！」

　だが、それにも構わず

「むしゃむしゃ」

　そして、とうとう鞭を食べきった鷹さん。その勢いで、目の前の男の頭を

「がぶり」

「ギェ～～！　あ、頭から血があ」

「むしゃむしゃ」

　ここで緑丸

「鷹さん、もうやめていいでつ。Ｒ－１５に引っかかるでつ」

　これにようやくレジェンドが、相手の頭から口を離し

「そうか？　案外旨いんだがなあ」

「敵じゃなくてよかったでつ」