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「李さん? 李さん?」
この背後からの呼び声に、相手が
「ん?」
そして己の格好を見て
「し、縛られてる? そ、それも大の字?」
その背中に緑丸が
「太郎兵衛はどこでつ?」
これに相手が、顔だけ振り向け
「言えん!」
「うーん、仕方ないでつ。じゃあ、伊賀忍法 カンチョーの術でつね」
そう言った緑丸、いきなり相手のケツめがけ
「ズボッ!」
「ひいいい」
思わず激痛に上を向く李さん。
「言いまつ?」
だが再びこちらを向き
「い、言わん!」