二百字掌編シリーズ 『僕、少年忍者 伊賀の緑丸』

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「何か、気がふれたみたいに熱くなってるでつ」

　そして術を選択している緑丸。何を選ぶのか、これが大事なのだ。

「じゃあ、伊賀忍法　分身の術でつ」

　すぐに八等分になってしまった緑丸。これに

「七人の小人か？」

「八人でつよ」

「フン。全部叩きのめしてくれる！」

　力は八分の一にはなったものの、動きは八倍まで上がっている。よって、これがすこぶるすばしっこいのだ。

「ちょこまか、ちょこまか」

　これに焦る李さん

「あ、当たらん！」