二百字掌編シリーズ 『僕、少年忍者 伊賀の緑丸』

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「ああ！　可愛い私の花ちゃんらに！」

　怒りの京之介、ここで懐より

「これでも食らえ！」

「ナ、ナイフ？」

　しかしそこは奇術師の性、惜しいところをつくのだが、これが当たらない。

　そこに相手の前蹴りが

「ドコッ！」

「ゲボゲボ」

　その場にうずくまった京之介、絶体絶命だ。

「では、とどめの膝蹴りを」

　 これに一歩踏み出したムアン何とかだが

「いたたたた！」

「フッフッフ。これぞ、秘技まきびしの術！」

　無論、誰でも物さえあればできる。