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「なあ、今度こそ褒美をはずむから!」


 これに緑丸も、しぶしぶ


「わ、わかったでつ。でも、次はないでつよ」


「そうか! うんうん」

 喜ぶ相手が、早速


「実はな、謀反を企てているお尋ね者がおってな。こいつが、どうやら甲斐の国に潜んでいるらしいのじゃ」


「名前は何て言うんでつ?」


「山田太郎兵衛という」


「ありふれてるでつ。じゃあ人相は?」


 ハットリ様、これにきっぱりと


「目も鼻も口も小さく、所謂のぺっとした顔らしいんじゃ」


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