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ブルー・スフィアボール(神の眼で現代を成り上がる)  作者: 盾乃あに


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『サンダーパイク』


 翌週のまだ外は暑い中、海堂雷人とその仲間が訪ねて来た。


「へぇ。こじんまりとした店だな」

 大柄で軍人のような軍パンにブーツ、Tシャツの男だ。

「そうね、旅行にはあまりおすすめじゃないんじゃない?」

 と涼しげな色のスカートに日傘を持ってるロングの金髪を靡かせた女の人。

 背が低く小柄な女の子。

 細身の黒い服に身を包んだ男。

 最後に入って来たのは2メートルは超える大柄で短髪の大男。

 『サンダーパイク』と言うパーティー五人で来店してくれた。


「ねぇ!なんで青いスフィアボールの中身がわかるの?」

「あはは、それは企業秘密です。と言いたいところですが『鑑定』があれば青いスフィアボールでも中身はわかりますよ?」

 と言うと、

「えー!青いスフィアボールなんて鑑定してるの

?大変じゃん!」

 小柄な女の子は眉を顰めそう言う。

 軍パンを履いた海堂雷人がカウンターに肘を乗せ、

「本当に『収納』じゃなかったら……わかるよな?」

 と俺に対して凄んでくるが、

「あはは、凄まれても本当だから怖くないですよ?っと、私はこう言う者です」

 と名刺を渡す。


「くっ、はっはっはっ!名刺は俺たちは持ってない。それよりもそれだけ言うなら見せてもらおうか」

 と名刺を受け取ると腕を組むライト。

「こちらが『収納』の青いスフィアボールです」

 と箱に入れてあったスフィアボールを見せる。


「本当に青いスフィアボールだな、先に払うか」

 と5000万をカウンターに置く。

「確かに」

 俺は札束をインベントリに入れる。いくら入ってるのか分かる為、確認してからスフィアボールを渡す。

(リン)!お前の出番だ」

 と言うとさっきの秘密を知りたがったリンという小柄な女の子が前に出て来て。

「本当に、ほんとーーに『収納』なんだね?」

「はい」

「信じるからね!」

「はい」

「くー……開ける!」

 と言って開けると金色に光り輝くスフィアボールから出た煙が胸に吸い込まれて行く。

「「「おおー」」」

「ステータス……本当に本当だった!やった!『収納』だよ!」

 とリンは喜び、ライト達は唖然としている。

「……まじかよ」

「えっ!てことはここに書いてある青いスフィアボールのスキルって?」

「全部その通りですね」

 と手を広げて言う。


「「「「えぇー!」」」」

 と驚く4人。

「店主、これが本当なら虹スキルはあるのか?」

「……2つなら」

「2つも!?」

 と驚く。今まで青玉の価値は無かったも同然だったから驚くのも無理ないだろう。本当は3つあるが、1つは取っておきだからな。


「そ、それで、中身は?」

「うーん、オークションに出そうと思ったんですけど、とりあえず教えましょうか?」

 しょうがないという態度を取る。

「教えてくれ!」

「えー、一つは『天速』」

 天速……瞬歩よりも速い速度で移動する。

「……」

「もう一つは『限界突破』」

 限界突破……レベル上限がなくなる。


「な!か、買うぞ!『限界突破』」

「まってよ!限界突破なんて10億はいくわよ?私達のパーティー資金じゃ買えないわ!」

 と仲間の女の人が言う。


「だが!」

 と食い下がるライト。

「……分かりました、私も冒険者の味方ですのでこれは取り置きしておきましょうか?」

 目を丸くするライト達だが、

「マジか?!ありがとう!」

 とようやく言葉が飲み込めたようで俺の手を握ってくる。


「あはは、満足いただけましたか?」

「そりゃ、満足いかないわけないだろ!『収納』が本物で『限界突破』を取り置きしてくれるなんてな!」

 と言うと、握手をする。

 

 店内を見て回るライト達。

「私この異常耐性が欲しいんだけど」

「ん?ダメだダメ、10億は貯めないといけないっていってただろ?」

「ケチー!」

 ともう10億を貯めて『限界突破』を買うつもりのライト。


「ねぇ、なんでここに店出したの?これだけレアなスフィアボールがあれば、東京とかに店を出せばいいじゃん」

 とリンが俺に言う。

「ここは爺ちゃんの店なんです。だからここから移動するのはちょっと」

「へぇ、そうなんだ!お爺ちゃんの店かぁ」

 と言ってカウンターの椅子に座ってるリン。

「げ!青玉に俺の『雷鳴』があるなんて!」

「私のスキルも結構あったわよ?」


 そんな事を喋り、ようやく帰るそうなので街の案内パンフレットを渡して見送った。


「宗ちゃん、今の人たちは?」

 と、隣の隣にある肉屋のおばちゃんが出てくる。

「ん、『サンダーパイク』の人達だよ、おばちゃんも知ってるでしょ?」

 『サンダーパイク』はテレビに出るくらい有名だからな。

「まぁ!サインもらってくるわ!」

 と追いかけて行ってサインをもらいにいった。


 スフィアボール屋は数あれど、青いスフィアボールの中身なんて調べるのはこの『青玉』くらいだからな。


「ふぅ、青玉を集めないとな」


 次の日から、俺は店を閉めると旅に出る。

 ショップを巡って青いスフィアボールをこの金で買えるだけ買って行くのだ。


 まずは九州を回って集めて行く。


 九州のスフィアボール屋を巡り終わる頃には、青いスフィアボールばかり集める変人がいると噂になり、『青玉』と言う店名と同じ『二つ名』が付いてしまったようだ。

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