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ブルー・スフィアボール(神の眼で現代を成り上がる)  作者: 盾乃あに


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10/12

中国


 オークション本部に出向くと、

「私がここの本部長の渡会淳(ワタライアツシ)と申します」

「秘書の小林です」

 と名刺を出してくるので、俺も2人に名刺を渡す。

「あー、『青玉』の店長をしている近衛宗治郎(コノエソウジロウ)です。と言うか一ついいですか?」

 と言うと少し身構える渡会と小林。


「はい」

「一応客なんですけど、対応間違ってません?」

 少しホッとした顔をし、申し訳なさそうに、

「申し訳ない、こちらから往復のチケットを送ろうとしたんですが、もう来られるとは」

 と言うことは俺が先走っただけかよ。


「あ、待ってれば良かったんですね」

「できれば、はい。もちろんチケット代はお出ししますので」

 と腰の低い渡会。

「分かりました、では『鑑定』はどちらで?」

「はい、こちらにどうぞ」

 と応接室の様な場所に通されると、

「こちらの小林が『鑑定』を持っていますので」

「なら、はいどうぞ」

 と箱に入れた虹玉を置くと、

「『ショップ』ですね、すごいですよこれ、は?……なんでも現金があれば買えるじゃないですか!」

「そう見たいですね」

 と目の色が変わる小林からスフィアボールをインベントリに入れる。


「あ、私が買います!」

「バカなこと言うな!そんな職員がいるか!」

 と怒られる小林。

「あ、も、申し訳ありません」

「本当に申し訳ない、こちらが至らないばかりに」

 と渡会が小林の頭を下げてくる。


「まぁいいですが、これは目玉になるんじゃないかと」

「はい!そうですね!オークション史上最高額になるかもしれません」

 それではこれでと、迷惑料に10万を渡されチケット代ももらい家に帰る。


 家に帰ると久しぶりにテレビを見る。

 父さんとニュースを見ながらあーだこーだ話をしていると、『スフィアボールオークションに初の『ショップ』の虹色スフィアボールが出品される』

 と今日の今日でニュースになっていた。


「……これ、おまえか?」

「そうだよ、凄いねニュースになるなんて」

「マジかよ、これいくらの値がつくんだ?」

 父さんと喋っていると母さんが出てくる。

「これは荒れるわよ?お金さえあればなんでも買えるなんてね」

「まぁ、もう一個あるし、別に気にしてないけどね」

「まだあんのかよ!」

 父さんが大声を出す。

「それこそ宗治郎が使ってみたら?凄さがわかるかもよ?」

「んー、そうかもね。使ってみるか!」

「使うのかよ!」

 もう!父さんがうるさい!


 スフィアボールを出すと使ってみる。

 虹の光が俺に入って行くと、ショップが使えるようになった様だ。

「ショップオープン」


“ブウゥン……”


 と画面が出て来て硬貨、札、カードの投入口があるな、母さんはすぐに美容の方を見ていると、肌が若返る化粧水にピントを合わせる。

「宗治郎!これを買って!」

「はいはい、んじゃ、カードで行けるかな?」

 とカードをいれると、残高が表示される。

「一・十・百……」

 と残高を数える父さんと化粧水を買う俺。

“ドサッ”と段ボールで出てくるものを母さんが開ける。

 まぁ10本あれば足りるだろう。

「宗治郎!足りないわ!千本は欲しいの!」

「どうすんだよ?千本も」

「そりゃ分析して作るに決まってるでしょ?」

 『神眼』で見てみると、

「んー、スライムボールと化粧水を錬金すればできるよ」

 『神眼』で作り方もわかる様だ。


「錬金術?貴方!錬金術を取りなさい!」

「サーイエッサー!……と言う事で宗治郎。錬金術のスフィアボールをくれ」

「……本当にもう、虹だからそれなりの値段するんだからね?」

 と渡してやる。

「いい息子を持ったよ」

「いや、そんなんで言われてもうれしくないぞ!」

 父さんは錬金術のスキルを習得した。


「よし、これで我が会社は安泰ね!」

「俺も出世したな!」

「「あーはっはっはっは」」

 と2人で笑っている。

 それにしても色々売ってるな。

 『エリクサー』『スフィアボール』『ポーション関係』『武器・防具』となんでもある。


 やはり値段はビックリするほど高いけどな。


 でもこれが出回るのは今回だけにするか。

 まぁ、もう無くなってしまったんだがな。

 

 オークションが見たいと言うのでまだ東京にいる俺は、ノートパソコンからスフィアボールオークションを見てみる。

 開始時間からもう2億の値がついている。

 アメリカと日本とロシアがグングンと値段を押し上げて行く。

 中国も途中参戦して戦争の様になっている。


 錬金術もそれなりの値段がついているが、ショップの比じゃない。


 結局は1000億でアメリカが競り勝った。

 錬金術は中国が競り勝った様だが、どちらにも行かないといけないのか?


 しばらくすると中国からは取りに行くとの連絡が来たのに対し、アメリカは持ってこいとのことだった。

 強気なこって……俺はアメリカ行きのチケットを取る事になったが、まずは中国から来る落札者を待つ事にする。


 3日ほど暇ができたのでダンジョンに潜ってレベルを上げる。


 オークション本部からの連絡で、中国の落札者が来たと言うのでそちらに向かう。

 一応スーツで行くと、渡会が下で待っていてくれた。

「本日はありがとうございます」

「いえ、アメリカには持って行かないといけませんからね」

「そのようで」

 とエレベーターのなかで渡会と話をする。


 最上階の応接室で待っていたのは可愛い女の子だった。ロングヘアーを纏めておりチャイナドレスでいかにも中国という格好だな。

 しかもボディーガードが2人も後ろにいる。

「私は王明林(ワンミンリン)、あなたは?」

「俺は近衛宗治郎(コノエソウジロウ)、この度はお買い上げありがとうございます」

 日本語が上手くて助かるな。

「ふーん、イケメンね!私と結婚しない?」

「あはは、これでも36なんであまり若い子は」

「ふふふ、私は20歳、そんなに歳の差は関係ないでしょ?」

 とこれでもかと誘惑してくる。

「とりあえず座りましょうか?」

 と渡会がナイス提案をしてくれるので座って話をする。


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