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 補習教室のドアをアカリ・キャンベル・ヘビィウェイトは力一杯、開け放った。足音を響かせ中に入る。その尋常ではない様子に人質の生徒達は半ばパニックになる。

 アカリはネズミをとり逃した。実のところそれは、この教室にいる者は全員知っていた。大失態だ。

「あれを貸してくれ!あれさえあれば…!」

 その上、恥も外聞もかなぐり捨てて詰め寄る。その相手はアリソン・ポリゴナル・ストライカーヴィッチだった。テロリストのリーダーはミッションを失敗した部下を腕を組んで冷たく見つめた。


 アカリは自分の筋肉を過信し組織の方針に逆らい45口径のグロックを所持した。おまけに部下の2人はグロックで撃たれてグロッキーだ。

 さらにリーダーにとんでもない事を頼んだ。

「グロック17。あれさえあれば失敗を帳消しに出来る!」

 アリソンは、アカリに腕を組んだまま聞き返す。

「グロック17はフルサイズだ。お前に扱いきれるのか?」

 アカリは勢いで「大丈夫だ!」と答えそうになったが少し考えた。何事も筋肉だけでは解決できないのを悟ったのだ。

「グロック17の銃身は長い。だがその分、重い。

 その重さが反動を吸収するから扱い安い筈だ」

 沈黙。

 アリソンは胸の谷間からグロック17、それに長いマガジンも取り出した。

「フン。33連マガジンも付けてやる」

 アカリはグロック17を両手で受け取った。

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