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 守衛室のモニターで補習教室や廊下の様子を見た神崎 岬は、その補習教室のドアの前まで来ていた。前と後ろの2つあるドアのうちの後ろのドア。モニターを見る限り、このドアのすぐそばに友人であるミサ・サミュエルがいる。だがそのドアにはカギが掛けられていた。

 安物のカギだがテロリスト達はそのカギを取り付けることで、このドアからの出入りを不可能にしていた。

 守衛室のモニターでそれを見た岬は校庭の物置き小屋からある物を持って来ていた。

「テロリストどもめ…!私の友人は返してもらうぞ」

 チェーンソー。これを使ってカギを壊す算段だ。

 早速、岬はチェーンソーのスイッチらしき物を押す。だがチェーンソーはウンともスンとも言わない。

 ヒモのような物を引いてもダメだった。

「くっ…!説明書を読んでおけば良かった」

 岬は文字を読むのが苦手だった。説明書を読む習慣がないのが仇になった。

 言うまでもなくグロックを発砲してカギを壊すのは危険だった。すぐ目の前に友人がいるのだ。もしドアを貫通した弾が友人に当たったらと思うと発砲など出来なかった。

 だが岬はこの状況に臨機応変に対応した。

 少々乱暴だったがチェーンソーを力一杯、カギに向けて投げつけた。

 安物のカギは見事にドアから外れた。


 素早くグロック26 Gen.2.5を抜き出した岬はドアを開けた。

 すると友人であるミサ・サミュエルと目があった。突然開いたドアにぎょっとしていた。再会を喜ぶヒマはなかった。

「フン。この人数を相手にしようというのか?」

 アリソン・ポリゴナル・ストライカーヴィッチがグロック19Xを構えると続いてヴィルヘルムとヨハネスが人質の生徒を立たせた。

 近くにいたクリスとマックがグロック19 Gen.2を岬に向けた。

 クリスが警告する。

「これ以上、近づくと指の筋肉がグロックの引き金を…」

 岬は言われた通り、それ以上テロリスト達に近づかなかった。

 アリソンの言うように、この人数を相手にするのも無謀だと分かっていた。

 ミサ・サミュエルの手首をつかむと、そのまま廊下へ連れ出した。

「え?ちょ…、他の人は?」

 ミサは岬について行くも頭が状況について行かなかった。

「私の目的は友人を助けることだ。

 他の人質まで助けるとは一言も言ってない!」

「あー。

 なんか素直に喜べないわあ」

 ミサは岬には聞こえないよう静かにつぶやいた。

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