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公爵家令嬢マリー・ブラックローズの正体

 フレイアを学園から追い出した後、マリー・ブラックローズ侯爵令嬢は2人の取り巻きとティータイムを楽しむ。


 取り巻きが嬉しそうに話す。

「これで平民は居なくなりましたわ」


「マリー様のお嫌いなフレイアは追い出しましたわよ」


 マリーが取り巻きを見つめる。


「あら?わたくしはフレイアさんの事は気にしていませんわ。あくまでフレイアが嫌いで追い出したのはあなたたち2人、違いまして?」


 取り巻きの持つティーカップがカタカタと震える。


 マリーに逆らってはいけない。


 マリーに逆らったら消される。


 その事を2人は良く分かっていた。


「ま、間違えましたわ。わたくしが追い出したくて追い出したのですわ。マリー様、失礼しましたわ」

「そ、その通りですわ。言葉は正確に言わなければいけませんわね。気を付けませんと!」


「ふふふ、そうですわね。ありもしない悪評がたってしまってはいけませんもの。言葉は正確にするよう気を付けるべきですわね」


 マリーがほほ笑む。


 だがその笑みは悪魔のように不気味で、見ている者を凍り付かせた。


「き、昨日は睡眠不足で、頭がうまく働いていなかったのかもしれませんわね」

「わ、わたくしもぼーっとしていましたわ」


「あらあら、それはいけません。今日はゆっくり休んでくださいませ」


「それでは、し、失礼しますわ」

「ご、ごきげんよう」


 2人は部屋から出ていく。


 2人とも、全く気が利かないわね。


 もっと言葉の裏を読んで、もっと察して欲しいものだわ。


 消されたくなければもっと気を付けるべきよ。


「影!」

 マリーは先ほどまでと人格が変わったような、冷たい声を発する。


 その声はまるで別人のように声色が変わっていた。


 部屋の隅の空間が歪み、黒づくめの男が姿を現す。


 その顔はお面のように一切の表情が無く、感情を読み取ることが出来ない。


「フレイアの様子は?」


「学園を正式に辞め、焼却炉のバイトも無事、首になりました。焼却炉の管理人も余計な発言も一切ありませんでした。その後、フレイアは泣きながら貧民街に歩いて行くのを確認済みです」


「ふふふ、手はず通りですわね。平民で無能の焦げ臭い女がこの学園にいること自体耐えられませんもの」


「続いては、アクア・マリンの監視を続けます」


「アクアは、もうすぐ3年が終わり学園を卒業ね。卒業後もしばらく見張りなさい」


「もし、不適切な発言があった場合はいかがいたしましょう?」


「小さな男爵家のご令嬢が金目当ての賊に襲われ殺される。良くある事ではなくて?」


 賊に見せかけて殺せとマリーは命令したのだ。


「ではそのように、すぐに監視を始めます」


 黒ずくめの男は気配を消した。


「ああ、あと少し。あと少しですわ」


 マリーはこの国の王子の肖像画をうっとりと見つめる。


「クラフアイス王子、あなたと結婚して、地位も、恋もすべて私が手に入れますわ」


 マリーはもうすぐ学園の3年生となる。


 後1年と少しで学園を卒業したら、クラフアイス王子の許嫁であるマリーは結婚する事になっている。


「後372日でクラフアイス様と結婚できますわ」

 マリーは学園の卒業までの日数を常に記憶していた。


 その笑顔は狂気が入り混じり、悪魔のように見えた。







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