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 地球にモンスター出た。それは瞬く間に広まった。最初は日本、アメリカ、ドイツ、南アフリカだった。中でも日本は一番最初に出た国であった。そして出たと同時にスキルを授かり皆が力を得た。そのスキルは様々で一人二つずつスキルを授かった。それは全世界の人が同時に、そして人類は沸きあがる。手に武器を持ち立ち上がる。あるものは魔法を、あるものは剣を、あるものは素手で、立ち上がり皆が勝手に動き出す。ある者は積極的にモンスターを狩り、ある者は皆に守ってもらいながら暮らすことになる。



 そして、冒険者ギルドは創設され多くのものが(つど)った。トラックや自動車は魔石製のものに取って変わられつつあった。それも魔道具師のお陰であった。それでも燃費は悪く燃料を使い続けるものもいた。しかし、輸送トラックには護衛の冒険者が乗り込みモンスターが出るたびに止めて応戦という形になったために速度と頻度が激減し、物の価値は高騰していった。そんな世界で異世界貿易商という能力を得たおじさんがいた。この物語は、そのおじさんがどのようにやっていくかという物語である。



 そのおじさんはというと森で魔物狩りに精を出していた。サバイバルナイフを片手に、自作の盾を持ち角兎を狩っていた。角の生えた兎であるそれが突進してくるのである。それを躱し首を切り落とした。ほうっと一息つき警戒を強める。これも先ほど取得した剣術の力だった。剣術様様だった。もとはというと、おじさんは戦闘系のスキルは持ち合わせていなかったその代わり異世界貿易商というスキルと空間拡張というものだった。



 そしてそれは物価が上がった頃、俺は東京である店を自宅で始めた。魔石を何でも交換いたしますというのぼりと共に開店は始まった。一部の者が魔石の使い方を見出し始めた頃その頃には冒険者ギルドは創設されて瞬く間に世界を仕切っていった。最初はゴブリンや角兎、ヘラジカのような魔物しか出てこなかった。それもあり大抵の戦闘織が狩に(いそ)しんでいた。その中には斥候職のようなものがあって、足が速く体力もあり、隠密性に優れていた。その頃鍛冶師の人たちが地球産の鉄やなんかで剣を作り始めた事もあって段々剣が普及し始める。しかしそれでも大物には弱いことが何となく察せられた。あと需要と供給があっていなかった鍛冶師はそれなりにいたがなかなか簡単に制作できる物でもなく100万とか200万とかで取引されていた。その代わり日本刀が見直され始め、実際に使えると話題になった。(ネットで)



 そんな中ネットの片隅で噂になり始めた店があった。何でも魔石や現金といろんなものが交換できるという店だった。



「なああれ見たか?」

「なになに?」

「いやあののぼりさ。今の所使い道がない魔石を買い取って交換してくれるって書いてあるから・・・。」

「そんなのあった?」

「どこどこ?」

「何と交換してくれるんだろ?」

「さあわかんねーけど行って見ようぜ?」



 学生の一団がたまたま通りかかったためにおじさんの所に訪れた。



ピンポーン

「はい、いらっしゃい。お客さんですか?」

「そうっす、ちょっと何と交換してもらえるのか聞きたくて。」



 リーダー格が答えた。



「ああまずは上がって下さいリビングではなしましょう。」そこには広いリビングがあった。二階建てのこのアパートにはそんな広さはないように思えたが・・・・。まあいいと七人の男女の団体はおじさんの元へと訪れた。靴を脱ぎ学生たちはリビングに上がった。ソファは一つしかないが広さは十分だ。



「飲み物は何がいいですか?」

「あー、俺コーラ」

「私は紅茶」

「俺はコーヒー」

「私も」

「俺はオレンジジュース」

「俺はお茶で」

「あー見事に分かれたね、今準備しますね、っとはいどうぞ。それで今日は下見でしたっけ?」

「はい、どんなものが魔石と交換できるのかと思いまして、今は食料も貴重ですし。」

「はい食料から家、乗り物、剣や杖など色々ありますよ。珍しいものではスキルなんてものもあります高いですがね。」

「は?そんなにあるんですか?ちょっと詳しく教えて貰えますか?」

「はい、食糧はこの世界にある物だったら大体ありますね魔物肉のシチューとかもあります。他にも魔物の肉の串肉とかたれとか。あとは家なんかはカスタマイズして間取りを決めれます。剣なんかは魔剣やアダマンタイトの剣や、ミスリルの剣などもありますね、あとは魔法の杖なんかもあります、属性強化や殴れる杖やミスリルの杖などもありますね。あと魔法鞄、そしてなんといってもスキル。これは魔石100個からですね。高いものだと1000~10000ほどですね。強い魔物だと必要数が違いますけど、大体こんな感じですね。」

「すげー!ゲーム染みてきた!」

「魔石取ってないのもある、どうしよう取っておけばよかった。」

「そうだよね、しかもゴブリンの魔石ってどこにあんだろうね?」

「ゴブリンは胸の真ん中にありますよ。」

「へーそうなんすねありがとうございます。」

「食料の交換レートは魔石一つからありますよご気軽にどうぞ。あ、あと日本円でも買えますから一応ですね。」

「へぇー!てかジュースうめぇ!」

「ほんとだぁ!」

「緑茶も旨い。」

「すごいですね」

「こんなに違うものか」

「ふふふふ、美味しい」

「あ、今金持ってる俺お菓子欲しいですポテチあります?」

「ああ、あるよ、ウィンドウ画面で選んで、はい好きなの買ってね。買ったものは手に持たずに帰れるから。でも一度出したらもうしまえないって感じだから気を付けてね。」

「は、はい」

「俺も金持ってる」

「私も」

「私も」

「俺はねーや」

「俺はある」

「あたしもある」

「ステータスウィンドウと一緒で操作できますからどうぞ。」

「「「「「「おおー!」」」」」」



 と言った風にことは進んでいった。学生たちが帰った後も何人か近隣住民がやって来た。肉を持って来て相談するものもいた。喜んで買い取らせていただいた。美味しくいただきました。そして次の日会社へと出勤するのであった。その間電話がひっきりなしにかかって来て大変だった。のぼりに電話番号書いたの忘れてた。どうしよう仕事あるし、あそうだ自販機設置しよう。自宅の前に自販機を遠隔で設置した。大家さんには説明した。許可も取ってある。自販機は商品がたかが知れているので問い合わせはまだまだ来るだろうがまあいいだろう。電話片手にデスクワークを進めた。香織さんがお茶を入れてくれた。はあ旨い俺が持ってきたお茶だ。



 それに仕事を辞めてしまった人も多い、まあ仕事は減ったからちょうどいいんだけどね。かくいう香織さんもモンスターを倒していた魔法使いらしい。



足立(あだち)さん一緒に狩りに行きませんか?」

「いやぁ、俺は商人でもあるからさあんまり動けないんだよ。」

「そうですかぁ、残念です今度新しいスキルが手に入ったら行きましょうね!!」

「ああ、は、はい行けたら・・・・。」

「絶対ですよ!」

「はい・・・・。」



 香織ちゃんは可愛いんだけど、押しが強い・・・・。なぜだ?わからん。それになぜか家もバレてる。なぜ!!?もういい、考えるのはよそう。



 仕事を終わらせ帰って美味しい物食べて寝た。晩飯はピザだった。



 モンスターは森に現れる、それは人がいないからである。それによって廃業に追い込まれた職業がいくつもある。



 ではまた















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