タイトル適当につけてエッセイを書いてみる ~さすがに無理があるだろう~
というわけでなんの考えもなしにエッセイを書く。
制限時間は30分。
果たしてどんな文章ができあがるだろうか?
って、考えなしに文章を書くもんじゃない。
きちんと計画をたててから書くもんだ。
しかし……私は何の考えもなしに小説を書いたりする。
実は今、連載している作品がそれだ。
社畜は二度死ぬ! を書き始めてから、かれこれ一年以上は経過するだろうか?
小説家になろうに掲載を始めたのはつい一か月くらい前のことだが、それよりもずっと前から書き始めている。
ストックいくつくらいあるのと聞かれても、それについてはヒミツ。ふふふ。
すぐに全部上げろと言う人もいるかもしれないが、それはちょっと待って欲しい。推敲には時間がかかるのだ。
私は執筆速度がそれなりに早い。一時間で3000字くらいは書ける。
社畜は二度死ぬ! の執筆ペースもそれくらいだ。
しかし……推敲には時間がマジでかかる。どれくらいかかるかと言うと、3000字推敲するのにだいたい3時間くらいはかかるだろうか?
3000字の文章を読むのに5分もかからない。
なんでそんなに時間がかかるの? と疑問に思われるかもしれないが、今あげている分は何度も読み返したのだ。
それこそ穴が開くほどに。
何度読み返しても誤字脱字が見つかるし、不要な文章が次々と見つかる。推敲しても、推敲してもよくならない。
だったら初めから時間をかけて書けよと思われるかもしれないが、それではダメなのだ。
勢いを失ったら途端に書けなくなってしまう。
私の創作に対する姿勢として、書ける時に書いておけと言うのがある。
一度詰まると数か月書けなくなるので、調子がいいときに文字数を稼いでおくのだ。何か変だなと思っても指を止めてはならない。不具合の修正は未来の自分に丸投げだ。
そうすることでかなり先まで書き進められるのだが……大量に出来上がった物語を推敲するのには膨大な時間がかかる。
何度も読み直してなろうに投稿したわけだが、その後も修正の繰り返し。
なんど推敲しても終わりが見えない。
しかし……まぁいいかなと自分を許すことも必要だと思っている。何事も気持ちの切り替えが大事。でないといつまでも推敲し続ける羽目になる。
なろうに作品を上げることで、私は自分を許せるようになった。それは、読者様から感想をいただき、読みやすかったと言ってもらったことで自信がついたのだ。
暖かい感想には本当に救われる。
皆様いつも本当にありがとうございます。
社畜は二度死ぬ! を書き始めたきっかけは、以前に書いていた小説が行き詰まってしまい、続きが書けなくなったからだ。設定の盛りすぎ、キャラの出しすぎ、ストーリーが煩雑になりすぎで筆が止まってしまい、どうしても続きが書けない。
しかし、問題なのはそれよりも、実生活で不具合が生じてしまったことだ。私はメンタルを崩し、通院することとなった。投薬治療を始めてからアイディアが全く浮かばなくなり、文章も書けなくなった。
医学的知識のない私の主張には問題があると思うが、やはり薬の影響は少なからずあったと思う。服用すればメンタルは落ち着くのだが、どうしても小説が書けなくなってしまう。
今は職場での問題が解決し、メンタルも調子を取り戻したので服薬は行っていない。小説やエッセイも問題なく書けている。
薬や精神の不調がどのように影響を及ぼしたのか、適切な知識を持たない私には分からないが、メンタルが回復することで元の調子を取り戻せたのだ。
社畜は二度死ぬ! は私にとってリハビリのようなものだった。小説の続きを書けなくなってしまった私が、どうしたらまた書けるようになるのか考えあぐねた結果。とにかく何でもいいから小説を書こうという結論に至った。
プロットなど組まず、さっさと物語を進め、なんでもいいから形にしてなろうに投稿しよう。
そう思った私は何も考えずに物語を紡いだ。
今思うと、見切り発車も良いところなのだが……おかげで私は今もこうして小説を書き続けることができている。これはとても喜ばしいことかと思う。
人は誰しも、どん底を味わう時がやって来る。もしそうなったら……大好きだったことから離れなければならない。
それでも自分にとって大切なものを忘れてはいけない。
大切なものを手放してしまったら自分が自分でなくなってしまう。
社畜は二度死ぬ! は私にとって最後の希望の綱だった。人から評価されることよりも、自分自身が書き続けられるかの方が大事だった。
現在、ある程度物語が形になり、エンディングまでの道筋が思い描けている。後から追いかけるようにプロットも組んだ。
それでも勢いでキャラを追加したり、妙な設定を付け加えたりと、悪い癖は治っていない。
前途は多難だ。
私はこれからも小説を書き続けるだろう。
それは私にとって、私の人生において、もっとも譲れない要素だからだ。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
またどこかでお会いできれば幸いです。