まだプロローグ
短いです
「ふにゃーっ、ふにゃーっ」
・・・う、うまれたぁ〜〜〜!
疲れたぁ〜〜〜!
お腹すいたぁ〜〜〜!
???前にも、同じような事を思った記憶が・・・?どこでだろ?
無事生まれた事に安堵し、今まで全身に入っていた力が抜け、それと同時に今世での記憶と前世の記憶が、一気に頭のなかに入ってきた。
どうやら私は、前世は地球と言う惑星の日本と言う国に生まれ育ち、今世はそことは違うこの世界に転生したみたい。
なんかまだ、ふわふわ、ぐるぐるしてて、疲れてるし、頭の中がぐちゃぐちゃだけど、現在、皇太子妃として第一子を出産した事はわかった、と言うか思い出した。
「おめでとうございます!珠の様な男の御子でございます!」
少し放心してたようで、その間に産湯に入れてもらい、真新しい産着に包まれた赤子を、私付きである侍女頭がそう言いながら差し出してくる。
あ、男の子なんだ。
前世の記憶から何となく『一姫二太郎』をイメージしてたけど、この世界にはそう言うのはないみたい。
前世の私は『一姫二太郎』で産んでたみたいだけど。
ま、無事に生まれてくれたから、男の子でも女の子でもいいけどね♪
「ありがとう、抱っこしても、いいかしら?」
「まだ起き上がってはなりませんから、お顔を見るだけになさってくださいませ」
そう言って、私が顔を見やすいように赤子を抱き直してくれる。
「ふふっ。生まれたてだから、まだしわくちゃで赤くて・・・でもやっぱり、可愛いわ♪」
髪の毛は産毛みたいなものだから、まだどんな色をしてるのかわからないけど、うっすらとある眉毛や睫毛から想像すると、日本人みたいな黒髪ではなさそうだ。
瞳も、まだ目を閉じたままだから、わからないのが残念だけど、異世界なだけにちょっと見たことのない色を期待してしまう。
そうして無事出産を終えて一息ついたところで、部屋の外が騒がしくなってきた。
ヤバい、人物の名前が思い付かず・・・(汗