3話 ユウの秘密…
今回はなんとユウの意外な秘密が!?
訓練も終わり昼食となった。この学園での昼食は弁当か学園内にある食堂のどちらかだ。
俺はユウと一緒に食堂に行くことにした。一言で言うと、かなり混雑していた。
「空いてる席を探さないとな…」
「ああ、急がないと昼休みも終わっちまうな」
俺達がこんな会話をしてると、
「あっ、ウィン達だ。おーい、一緒に食べよー!」
何処からか名前を呼ばれた。呼ばれた方を向いて見るとアリスと…えーと、誰だ…?
「ああ、他に席も空いてないし頼む…」
「ユウもここでいいか…?」
「んっ、ああ別にダイジョブだ…」
ユウの様子が明らかにおかしい。ユウが見ている方向を見てみるとアリスと一緒に食べていた金髪の女の子を見ていた。
「ユウ、知り合いか?」
「アア、ソンナトコダヨ」
うん、明らかにおかしい。てか、おかしすぎて口調が変化している。
「そちらの方は初めましてですね。初めまして、セレナ・アリエルといいます。ユウ様とは、いい…」
急にセレナさんの口をユウがおさえた。
「セレナ、変なこと口走らなくていいからウィン達も気にしないでくれ」
まあ、誰にでも知られたくない事の1つや2つあるか。
「ああ、分かった…それと初めましてウィン・アルストという…よろしく…」
「はい、よろしくお願いしますね。それとユウ様、別に私達の関係が周りに広まっても良いじゃないですか」ニコニコ
「いや、お前が良くても俺が良くない…」
なにやら、複雑な関係らしい。これは、深くは聞かない方が良いだろう。なんて考えていると・・・、
「えー!なになに!2人はどんな関係なの!」
空気を読まないのが1人いた…えー、聞くか普通。どんだけ好奇心旺盛なんだよ…
「いや、アリス。それは2人の秘密らしいからあまり深くは聞かない方が…」
「いえ、別にいいですよ」ニコ
セレナさんは別にいいらしい。だが、ユウの方は・・・、
「いや、やめろセレナ!」
凄い必死になっていた。ユウが止めようとしていると、
「私達は………実は許嫁なんですよ。」ニコニコ
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あー、そういうことか。そりゃ、知られたくない訳だ。ユウを見ると…
「ああ…バレちまったよ…」
なにやら、下を向いて絶望に浸っていた。これからを考えれば当然か。
「えー!2人ってそういう関係だったんだ!」
アリスは相変わらずのテンションだった。いや、さっきより若干テンション上がってるな。
「まあ、ユウ…お前達がどんな関係でも俺達は、気にしないから…お前も気にすんな…」
「ウィン!ありがとな!わかった気にしないぜ!ああ後、この事はクラスの、特に男連中には内緒で頼む…」ヒソヒソ
「ああ、分かった…この事は誰にも言わねえよ…」
そんなこんなで昼食を食べ終わり、教室に戻ると…
「おいユウどういうことだ!?あのセレナさんと許嫁だって!?」
「おいおい、俺達は仲間じゃなかったのかよ!?」
「キャー!あのセレナさんとユウさんが許嫁だってー!」
男子は振られた後の様な状態の奴等とユウに質問攻めにしている奴達がいた。女子はなにやら凄い騒いでいた、何故、広まったか聞いてみると凄く単純だった。近くの奴が聞いていたらしい。そりゃ、ユウがあんなに必死になっていたからな。なんて考えていると…
「頼む!ウィン!助けてくれ!」
ユウが助けを求めてきた。それに対し俺は…
「まあ、人の噂も七十五日っていうしな…」
「そっ、そんなー…!」
そんな事を言っていると午後のチャイムがなり先生が入ってきた。その後もユウは沢山の人々(主に男子)に放課後まで質問され続けていた…ユウも大変だな…




