S級との戦い…暗躍する者…
本日2話目です!
「逃げろ…3人共…」
いま俺達は危機的状況に陥っていた…森の中でS級の魔物であるオーガが現れた…俺1人だったら戦って終わりなのだが今はアリス達がいる…さすがに3人を守って戦うのは難し過ぎる…
「で、でも…ウィンくんが…
「いいから逃げろ!!」
俺が3人に大声で叫ぶと震えながら3人は立ち上がり逃げることにしたらしい…
「絶対に生きててくれウィン!」
「当たり前だ!早く行け!」
「ウィンくん…無理しちゃだめだよ…」
こうしてアリス達は入り口に向かって走りだした…
「さてと…なんでオーガがここにいる…?」
『グアー!!』
「まあ…聞いても無駄か……行くぞ!!」
俺は身体強化をしてオーガに突っ込み剣で斬りまくる!相手はS級…簡単には倒せないと思う…なので俺は突っ込んでは斬りまくることにした。攻撃をして来ようとしたら距離をとる、そして再び突っ込んで斬る!これを俺は何度か繰り返したが徐々に切れ味が悪くなってきた…
「やっぱ支給された剣じゃ駄目だな…使うしかないか…倒れたらどうすっかな…まあ仕方がないな…」
俺はオーガからくる攻撃を避けながら詠唱を開始する…
「汝は我が力なり…我は汝を従えし者…我が力によって汝の封を解く!………《魔力生成》魔剣リヴァイア!」
俺は前にエンシェントウルフと戦った時のように魔力生成でリヴァイアを作り斬りかかる、だが棍棒で防がれてしまう…
『グロアッ!』
「チッ…S級なだけはあるな…だが!」
俺は防がれたリヴァイアに力をこめ力強く押す!オーガは防ぎきれずに後ろに転倒する。そして剣を振り下ろす!
「よし!今だ………グハッ!?」
どこからか飛んできた矢が肩にあたり体制を崩す…オーガも何があったのか分からなそうだったが隙は見逃さずに棍棒で攻撃する…俺はオーガの攻撃により吹き飛ばされ岩に直撃した…
『グロアッ!!』
「グッ………」
俺はすぐに矢を抜き回復魔法を使って傷を治す…だが痛みは残っている…
「まずいな…」
俺は近づいてくるオーガに対し魔力で威圧をし詠唱を始める…
「本当は嫌だったんだが…仕方ないな………汝は我が力なり我は汝を従えし者…我が力によって汝の封を解く!…《魔力生成》魔剣ユグド!」
俺は二本目の魔剣を作りだす。リヴァイアとは違い翠色の片手剣…リヴァイアが押し斬るならユグドはバランスよく長時間戦う為の剣…
二本という事もあり魔力は凄い速さで消費される…早々に片付けなければ…
「行くぞ!お前が好きにするのもそこまでだ!」
俺は二本の剣を持ち再びオーガに突っ込みユグドで棍棒をはらう…その隙にリヴァイアで叩き斬る!
オーガの腕はリヴァイアによって肩から下を失った…血が勢いよく吹き出す…
『グフォオオオル!?』
オーガは何が起きたのか分からないという感じで叫んでいた。たが待ってやる程俺はあまくない…魔力の量が危険だと判断した俺はユグドを消しリヴァイアに残りを込める…
「これで終わりだ…じゃあな…」
ーブシャ!リヴァイアによって縦に半分に斬られる…斬られたオーガはズルズルと半身が落ちて崩れ去る…
「終わったな…少し休むか…」
二度も魔力生成を使ったのでさすがに魔力が尽きかけていた…近くの木に寄りかかって座りこんだ…
「さっきの矢…あれは誰が?」
あきらかに俺を狙って射っていた、だが殺意は感じられなかった…つまり殺そうとは思っていなかったということか?考えても分からないな…
俺は助けがくるまでこのまま待つことにした。この状態で森の中を歩き回るなんてアホかバカのすることだ…こうしてオーガとの戦いも終わった。気づかない内に眠りについた…次に目を覚ましたのは三日後だった…
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そこには頭に二本の角を生やした不気味な男が立っていた…
「やはり彼は強いですね…グフフフ!…私の毒が回復されるなんて…でもまだ弱い…全盛期の彼だったら簡単に気づいた筈ですからね」
ウィンがこの男と会うのはそう遠くはない…




