22話 森への遠征…中編…
次回は土曜の夜に出します。
俺達は森で魔物を狩っていたら夕方になっていたのでテントに戻って来た。
「いやー、それにしてもウィン凄かったな!」
「本当に驚きましたよウィンさん」
「最後の炎がバーってなるの凄かった!」
「疲れたな…」
結局、あの後は何時間も休まずにぶっ続けで森の中を探索していた…食料はそれなりに確保できたし明日、明後日は食料調達はしなくて大丈夫だな。
「じゃあ、飯食って寝るか!」
「そうですね…フフフ…」
「セレナ…絶対に何か企んでるでしょ?」
「そんな事ありませんよアリス?」
「さっさと食え…早く寝て早く起きるぞ…」
俺達は作ったスープを飲み明日に備えて早めに寝る事になった…
「見張りは俺とウィンが交代でやる。いいよなウィン?」
「当たり前だ…」
「えー、さすがに悪いよ」
「そうですよ」
「じゃあ、二人とも夜中に起きてられるか?夜更かしして朝起きられるのか?」
「「大人しく寝てます…」
「じゃあ…俺からやるからテントで寝ててくれ…つきがてっぺんより少し進んだら変わる…」
「「おやすみー」」
俺は夜の見張りを始めた…
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テントの中で私とセレナは話していた。
「アリス、恋ばなをしましょう」
「恋ばな?」
恋ばなかー、セレナはやっぱりユウくんだろうなー…私は…
「では、アリスに聞きます。ウィンさんとは最近どうなのですか?」
「ウィ、ウィンくんとはそ、そんな関係じゃなくて…」
「では、聞き方を変えます。ウィンさんの事を好きなのですか?」
ウィンくんの事を私は…うん、この間分かったじゃない…
「それは………うん、私はウィンくんの事が好き…」
「そうですか!では、どうするんですか?」
「どうするって?」
「ですから、告白しないんですか?」
「こ、告白!?」
「そうですよ、ウィンさんの事が好きなのでしょう?しかもあの強さ…いつ他の人に告白されてもおかしくないですよ?」
そっか…ウィンくんだって誰かを好きになるかもしれない…
「もう少し…待つよ…」
「そうですか」
「うん」
もう少し待ってみよう…ウィンくんが振り向いてくれるように…
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俺はあの後しばらく見張りをして時間になったのでユウと交代して眠った…
朝、起きるとユウは起きているがアリスとセレナは起きていなかった…
「おはよう…」
「おう、ウィンおはよう」
「二人は…?」
「昨日の夜、おそくまで話してたらしい」
昨日の夜、女子のテントが騒がしい気がしたのは気のせいじゃなかったか…
「今日はどうするんだ?」
「今日は森のもう少し奥に行こうと思う…」
「大丈夫か…って聞くまでもないか」
「んー、ウィンくん達おはよー」
「おはようございます」
二人ともまだ寝ぼけているな…昨日はあんなに早く寝ろと言ったのに…
「じゃあ、飯食べてしばらくしたは森の中に行くかウィン」
「そうだな…」
俺達は飯を食べしばらく休むと森の中に入っていった…
「明日は報告と帰るだけだから実質は今日で終わりだから頑張ろうぜ」
「そうですね」
「疲れるけど頑張ろうー!」
「ああ…」
何かおかしい…明らかに他の魔物の気配がしない…それどころか動物も一匹もいない…
「三人とも俺の後ろにいてくれ…何かおかしい…」
三人は俺が警戒してることに気づき黙って後ろに来た…
「少し奥に行くぞ…危険と判断したら逃げるように合図する…。急いで逃げろ…」
「「わかった」」
俺達は更に森の奥まで来た…そこにいたのは…
「お、オーガ…まじかよ」
「はわわ…」
「どうすれば…」
そこにいたのは5メートルはありそうな大きな赤い体に額に角を二本生やし長く白い髪を持ったS級の鬼のような魔物…オーガがいた…




