21話 森への遠征…前編…
前回の東の山を東の森に変更しました。今回も楽しんでいってください!
俺達の学年は朝早くから校門の前に集合していた。今日から三日間は遠征に行くことになっていた自給自足のサバイバルだが…
「お!ウィンきたか!今日から頑張ろうな!」
「おはよう…二人はまだか…?」
アリスはなんとなく寝坊だと分かるがセレナさんはどうしたのだろう?まさか寝坊という訳ではないだろう。
「ああ…アリスは………昨日の夜…楽しみすぎて眠れなかったらしく…俺の後ろで荷物の横で寝てる…」
「………頑張れよ…」
「むにゃー」
確かに後ろで寝てた…楽しみすぎて眠れなかったって子供か!まあ、アリスも大方そうだろうがな…
「ごめんね!楽しみすぎて朝方まで眠れなくて寝坊しちゃった!」
「………ユウ…」
「………なんだ?ウィン…」
「俺達の班ヤバくないか…?」
「そうだな…」
まじで大丈夫か?夜の見張りとかどうすんだよ…俺とユウだけでだとキツすぎるぞ…プリントによると就寝時間が11時から6時までだから2人だと…3時間30分…倒れないよな俺達…
「ウィン…決まったものは仕方がない…」
「ああ…」
「「はあー…」」
「二人とも頑張ろうね!」
「「アリスが言うな!」」
「むにゃむにゃ…えへへ~…ユウ様~」
「………」
「愛されてるなユウ…」
「そうだな…」
もともと俺達(アリス除く)は集合時間の1時間前の5時に来ていたのでセレナさんが仮眠をとる時間は馬車で移動することもあって十分あるので誰かが注意不足になることはないだろう。
「お、そろそろ先生くるぜ」
「そうだな…ユウはセレナさん起こせよ…」
「寝ているセレナを起こすのって寝ているナマケモノを起こすくらい大変だぞ…」
「まじか…」
「馬車までは俺がおぶって行くよ…」
「頑張れよ…荷物は持って行ってやるからな…」
少しすると校長が出てきた…。いつ見ても凄いな…ここ以外に、どこに筋肉ムキムキのつるつる頭の白い髭を生やした老人がいるだろうか…
「やあやあ諸君、おはよう」
「「おはようございます…」」
「なんじゃ?眠そうじゃな皆、よかろう目を覚ましてやろう……はぁ!!!」
「「つっ!?」」
全員(セレナ除く…)目を覚ましたらしい…これだけの事の為に魔力を放して威圧するってどうなんだよ…しかもセレナさん起きてないし…
「では始めるかの?これより第163回遠征の開会式を始める!皆、礼!」
そうして全員(セレナ除く…)礼をした…セレナさんある意味まじで凄いな…
「じゃあ三日間の簡単な説明をする。これよりお主達には東の森に遠征に行ってもらう、森では自給自足のサバイバルじゃ。なので馬車に乗る前に荷物検査がある、まあ食べ物を持っていかなければ大して取りあげないじゃがな」
「森でのサバイバルじゃが最低でも一班4人じゃから一人一匹の4匹は魔物を狩ってもらう。狩る魔物はどれでも良い、じゃが狩った魔物のランクや数に応じて成績が変化するから注意するのじゃぞ?あと宿泊訓練でも使ったらしいがプレートを持って行ってもらうからの」
「「はい!」」
「では皆、楽しんでくるように。怪我にはくれぐれも気をつけるんじゃぞ?」
「「はい!」」
こうして俺達の遠征は始まった…ちなみにセレナさんは馬車に乗せられても気付かずに寝ていた…
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数時間して東の森に着いた。ここの魔物はそこまで強くはない…だがゴブリンなどが集団で出てくる事があるので油断は出来ない…。しかもこの間の件がまだ解決していない…あの時のような事が無ければいいが…
「よし、着いたな」
「大分時間がかかったが無事に着いて良かったな…」
「セレナ!セレナ!着いたよ!」
「んんー…なんですか…?」
セレナさんまだ寝てたよ…警戒心が薄いな…
「ここの森は凄い濃いな…ウィン…安全そうか?」
「どうだろうな…だがあの時と似ているな…前回のような魔物が出る可能性は高いな…」
やはり何か違和感がある…奥に何か悪いものが潜んでいるような…いざとなったら魔力生成ぐらいは使うかもしれないな…
「さてと、そろそろ入るか。他の班も入って行ったしな」
「いや待て…先にテントを設置しておく…」
「なんでだ?」
「この遠征は東の森での遠征としか言っていない…わざわざ森の中にテントを設置するのは危険すぎる…それに評価の点だ…」
「評価?」
「そうだ…この遠征は恐らく魔物を狩るのが評価項目だ…朝に校長が言っていたろ狩った魔物のランクや数によって成績が変化すると…」
「そういえば…」
「つまりこれは遠征を評価すると思わせといて魔物狩りの実力を評価するということだ」
「なるほどな…」
「へえー…」
「凄いですねウィンさん、あの少ない情報だけで判断するとは…」
「まあ、単なる予測に過ぎない…実際にそうとは限らないしな…だが森の中で寝るよりは十分安全だろうな…」
「じゃあ、そうするか」
「そうだね」
「私もそれで良いかと」
こうして俺達は森の入り口にテントを張り食料を確保する為に森の中に入った。
「いろんな生き物や植物がいるねウィンくん!」
「そうだな…アリス…もう少し離れてくれないか…?」
「はーい…」
「アリスも苦労するな…」
「そうですね…」
「でも私は諦めない!」
どうしたんだアリスは?最近ずっとあの調子だが?というか森の中でくっつき過ぎると歩きずらいしいざというとき対処が遅れるというのに。
「お!レッドスライムだな!間違ってもウィンは手を出すなよ?」
「はいはい…」
「よし!行くぞセレナ!アリス!」
スライムとの戦闘が始まった…俺も戦いたい…
「セレナ!俺とアリスが引き付ける!その隙に詠唱を!」
「はい!」
セレナさんは魔法を使うらしい、主に水属性を使い後方から攻撃するらしいが詠唱が必要らしいので時間を稼ぐ人が必要なのだが今回の遠征は俺を含めセレナさん以外の全員が近接戦だから丁度良い。
「~~~~~!詠唱終了!」
「分かった!離れるぞアリス!」
「うん!」
二人が距離をとるとセレナが魔法を発動した。
「《アクアショット》!」
魔法が発動され水の玉が発射される。アクアショットは水属性の中級の魔法で下級のアクアボールの速度と威力が上がり玉の大きさが30cmから1cm程になった物で敵を貫く魔法だ。
「よし!終わったな!」
「疲れたねー」
「私も魔力こ4分の1を使いましたよ…」
こうして森での始めの戦闘は終わった…俺も戦いたいな…おや?
「あ、あれはオークの群れ!?今、戦ったばっかで体力を消耗してるのに!」
「もともとD級だけど30匹ちかくの群れということは実質B級以上…勝てる訳ない…」
「………なあ…あれだったら倒していいだろ…?」
「そ!そんな!?いくらウィンさんでも勝てる訳ありません!」
「ああ…すまないウィン。頼む…」
「仕方がないよね…でも森の一部が…」
「なに言ってるんですか二人とも!?」
「まあ見てろって…森の一部がたぶん消えるから…」
「上級使っていいか…?」
「うん…もういいよ…」
俺はオーク達の目の前に一瞬で移動する。さすがにいきなり目の前に現れた俺に驚いているらしい。
「《レインフィールド》《ライトニングランス》」
ライトニングランスは雷属性の上級魔法でその名の通り稲妻の槍、レインフィールドは水属性の上級魔法で指定した場所に雨を降らせる。それでオークに雨を降らせびしょ濡れにし一気に感電された。
『ブオオー…!?」
その結果オークは丸焦げの豚の丸焼きになった。そして、森の一部は剥げた…振り返るとユウとアリスはどうすんだよこれという目をしていてセレナは目を見開かせ驚きの顔をしていた…
「じょ、上級の魔法を無詠唱で二属性同時に?しかもこの威力…」
「セレナ気にすんな…ウィンはああいう奴だ…」
「そうだよセレナ…あの程度で驚いてたら身がもたないよ…」
何かあっちは諦めムードだが俺は別に気にせずに魔石を回収した。




