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19話 元勇者の訓練…後編…

後編です!

 俺達は昼飯を食べ終えて午後の訓練をすることになった。


「いやー、やっぱりウォルの作るオムライスは美味いな!ただ…子供っぽいのが傷だけどな…」

「そうなのよね…パスタとかだったら気にならないんですけど…」

「でも!勇者様の料理が食べられて俺は最高でした!」

「私もです!」

「二人ともありがとうな」

「「いえ!」


ラインドさんとエストさんは好き勝手言いやがって…旅の初めの頃は喜んで食べてたくせに…


「さてと始めるか」

「「はい!よろしくお願いします!」」


 訓練場の中心に俺とアリスとユウが集まりラインドさんとエストさんは離れて見ている。


「二人とも午前は良く頑張ったな、午後はそれ以上かもしれないが再び頑張ってくれ」

「「はい!」」

「では、午後は魔法を幾つか覚えてもらう。自分がどれだけ魔力の質が高いか見るために身体強化の魔法を使って朝と同じように俺に攻撃してみてくれ」

「「はい!」」

「「魔力よ!我が身に纏いたまえ!《身体強化》!」


二人が強化し終わり俺に向かってくる。当たりそうで当たらない微妙な避け方をする…やはり元が良いだけあって今は朝の5倍くらいの強さになっているな。


「アリス!ユウ!朝に俺が言ったことに注意して攻撃してこい!」

「「はい!」


そして次の瞬間…アリスの攻撃が俺の頬をかすり、ユウの攻撃が後ろから叩きつけられる!


「グッ!」

「よし!」

「やった!」

「おい!お前ら!ウォルはまだ倒れてないぞ!油断するな!」

「「え…何を言って…?」」


ラインドさんの方を向いてる隙に倒れそうになっている体制を元に戻し、足を近づけ転ばせた…


「「え…!?なんで!?」

「ラインドが言ったとおり倒したか確認するまで油断してはダメだ」

「「はい…気を付けます…」」


倒れた二人を起き上がらせり。


「結論から言うと二人とも魔力の質はとても良い、だが問題点が一つだけあった。それは魔力のコントロールだ」

「「魔力のコントロール?」」

「そうだ、身体強化などの魔法は持続して魔力を使用するのは知っているな?」

「「はい」」

「その使用の仕方に問題がある。二人は攻撃に夢中になって魔力のコントロールが疎かになっている、それにより加速などが安定せずに危うくなっているところが多く目立っている」

「「はい!」」

「なので午後の訓練は魔力を使うことを体に慣れさせる為に身体強化をして魔力が尽きるまで走ってもらう」

「「分かりました!」」

「では始め!」


こうして二人は身体強化をし走り始める。

     ・

     ・

     ・

二人が走り終わる頃には夕方になっていた。


「よっしゃー!終わったー!」

「疲れたー!」

「頑張ったな二人とも」

「「はい!今日はありがとうございました!」」

「よし、じゃあ後は解散!これからも頑張れよ」

「「ありがとうございましたー!」」

「今日は学園の生徒の為にありがとうねウォルさん、また機会があったら会いましょうね」

「じゃあな!ウォル!また一緒に戦える日がくるのを願ってるぜ!」

「またな」


 訓練場を出た俺は着替えをするために別の部屋に行き二人に見つからないように急いで寮に帰ったのだった…。

     ・

     ・

     ・

     ・

勇者様がお帰りになった後、私はエスト様に誘われ喫茶店に来ていた。


「今日はありがとうございました!」

「良いのですよ、私とラインドはあくまでウォルさんのサポートをしていただけですからね」

「いえ、そんなことありませんよ!御二人がいなかったら勇者様と会えることもありませんでしたよ!」


でも、勇者様に会えて良かったけどもウィンくんが一緒に来れなかったのは残念だったな…


「アリスさん今、好きな殿方の事を考えていたでしょう」

「そ、そんな!別にウィンくんが今日、一緒に来れなくて残念だなんて!」

「アリスさん…人との関係は永遠では無いです…なので絶対に後悔だけはしてはダメですからね…」

「は、はい…」


そっか…何時までもウィンくんと一緒にいられる訳じゃないんだよね…。

 ウィンくん……格好いいし…性格も優しいから誰か私以外にウィンくんの事を好きになることもあるかもしれないし…そしたら誰かとウィンくんが付き合う事になって距離が離れていって…


「アリスさん!どうしたんですか急に泣き始めて!」

「い、いえ…気にしないでください…」

「そうですか…で、どうなんですか結局のところ?」


ウィンくんの事を私は…


「好きです…ウィンくんとこれからもずっと一緒にいたいです!」

「ウィンさんも罪な人ですね…こんな可愛い娘が想いを寄せているのに気がつかないなんて…」

「私、頑張ります!絶対にウィンくんとずっと一緒にいられるように!」

「頑張ってくださいね、ウィンさんは一筋縄ではいかないと思いますが」

「はい!絶対に頑張ります!」


こうして私はウィンくんが振り向いてくれるように頑張ることを決心した。


「明日から頑張ります!」

「そのいきですよアリスさん!」


私とエストさんはそれから1時間程どうすればいいか考え明日からどんどんアピール?をすることになった。

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