17話 ロリドラゴンとの関係…
午前の授業が終わり今は昼休みとなった。
俺はアリス達と食事を取ろうとしていた。
「お…、いたな…」
「おーい!こっちこっち!」
アリスとセレナさんはいつも通り先に席に着いていた。
「ユウくんとウィンさん、こんにちは」
「久しぶりですね…セレナさん…」
「お久しぶりですウィンさん」
アリスさんと久しぶりに会ったな。相変わらずニコニコしてて読みずらいな…
「で…、何だよ話って…?」
俺は今日、アリス達の3人に話があると言われたので昼休みに聞くと言っていた。
「勿論イリナ先生との関係よ!」
「俺も気になってたんだよ!」
「ウィンさんはイリナ先生と知り合いなのですか?」
まあ…そうだよな…。いきなり教室で抱きついて来たんだから気になって当然か…
「ああ…、俺とイリナは知り合いだ…」
「では、話によるとイリナ先生は龍王との事ですがどこで知り合ったのですか?」
「ウィンがイリナ先生の事を呼び捨てにしてるのはスルーかセレナ…」
「どこで知り合ったのかって龍の里に決まってるだろ…」
「まず、それです!龍の里で知り合ったって事は龍の里に行ったことがあるという事ですよね?それはあり得ません!」
「どうしてだ…?」
「何故なら龍の里はこの国では秘境と呼ばれているからですから!」
「………」
ああ!そういえば!普通の人には入ることは疎か見つける事もできない筈!それを見つけて入ったなんて国家を揺るがしかねない事だ!
「ああ…いやそれは…偶然に入ってしまったんだ…」
「偶然ですか?そもそも龍王の結界があって資格が無い者は入れない筈です!」
「偶々、結界を切っていたんだろう…。うん…そうだ…」
「いやそんな事ないぞ?吾はいつも通り結界を張っておった」
「………」
ここにきてロリドラゴンきたー!?何で空気を読まないんだよ!?しかも何時からいたこいつ!?
「というか結界を無理矢理にこじ開けて来たのだから、吾もあの時は驚いたぞ!」
「って先生が言っているのだけど?というか龍王の結界をこじ開けるなんて神官でも中々いないですよ!?」
ああ…そういえばラインドさん達にも同じようなこと言われたな…すっかり忘れてた…
「ウィンさん誰かに同じようなこと言われたのを思い出しましたね…?」
「うむうむ!ラインド達にも言われておったなウィンよ!」
「ああ…そういえばそうだったな…」
ああ…これは不味いな…いま正体がバレるのは良くないな…この間の魔物の件もあるしな…
「で、いったいどんな関係なのウィンくん!?」
「おい…?いきなりアリスはどうしたんだよ…?」
「私のことは別に今は関係ない!」
何だアリスは?急に顔を真っ赤にして凄い勢いで聞いてくるんだ?
「もう話せる範囲で話すから静かにしてくれ…」
「わかった…」
まあ、話せる範囲でと言ったし別にいいか…
「まず一つは仲間と一緒に旅をしていて偶然に里を見つけた、これは嘘じゃない…」
「次に結界についてだがイリナが話した通りだ…だが方法は教えられない…」
「「うん…」」
なんだ3人とも神妙な顔して?まあ、話しても信じてもらえそうに無いからなんだけどな…結界を手で突き破ってこじ開けたなんて誰も信じないか…
「次にイリナとの関係だが簡単に言うなら友達だ…龍の里で色々とあってな…」
本当に色々な事があったからな…里に入ったら急に囲まれて話も聞こうとしないで攻撃を始めるんだからな本当にイリナが来なかったら大変だったな…
「そっか疑ってごめんね…」
「ああ…、俺もお前が幼女趣味の変態だと思ってすまなかったな…」
「私もすみませんでした…見境のない狼だと思ってしまって…」
「ああ…聞く限り本当に誤解が解けて良かったよ…」
「まあ、そう言うことじゃ!しかも吾はこう見えて1億歳を越えているのじゃ!」
つーか…まじで誤解が解けて良かった…下手したら俺は変態のレッテルを張って学園生活を過ごす事になったところだ…
「良かった…ウィンくんの恋人じゃなくて…」ボソッ
「なんか言ったかアリス?」
「う、ううん!何でもないよ!」
どうしたんだアリスは?何時にもまして表情がコロコロ変わるな?
「ああー…そういう事じゃな…」
「そうなんだよ先生…ウィンの奴はあれでな…」
「アリスさんも大変ですよね…ウィンさんみたいな殿方を好きになってしまうなんて…」
「どうした3人とも?」
「何でもないよ(ですよ)(のじゃ)…」
今日は皆して様子がおかしいな?なんかあるのか?
まあ、俺の平和はどんどん崩れさっていくんだがな…




