10話 突然の無茶ぶり…
俺はあの後、エストさんとラインドさんに今まで何をしていたのかを話した。ラインドさんはエストさんに俺と一緒に怒られたせいか目に光がない…
「たくっ、わかりました。ただし条件があります」
条件がある?
「これからはちゃんと連絡をする事とたまには話をしに来ることです。わかりましたね?」
「は、はい…」
笑顔で威圧は恐いな…。
「では、部屋に戻っていいですよ、明日も早いのですから」
「はい、お休みなさい…」
「おやすみ」
「おう、ウィン。また明日な」
こうして二人と話をした俺は部屋に戻ってベッドに入りすぐに眠りついた。
翌朝、俺は目を覚ますとすぐに着替えと今日の準備をして部屋を出た。ちなみに相部屋になったユウはもう起きて食堂にいるとメモが置いてあった。
「お、ウィン。おはよう」
「ウィンくん、おはよう」
「ウィンさん、おはようございますね」
「ああ…3人ともおはよう…」
食堂につくとすぐにユウが見つかった、アリスとセレナさんもいた。
「で、昨日はどうしたんだ遅くまで部屋に戻ってこなっかただろ」
「そうなのウィンくん?」
「ああ…だが特に何でもない…」
「そうなのか?無理はするなよ」
「でも、何かあるなら言ってね!」
「ああ…わかった…」
そうして、俺達は朝飯を食べおわると…ちなみに朝もカレーだった、今度はキーマカレー…
また、今日も訓練場で昼まで昨日と同じようにやるらしい。
「よし、じゃあやるか」
「おう…」
「うん!」
俺達も昨日と同じように訓練をし、終わったら昼食だった。そして昼食はやっぱりカレー………今度はドライカレー…ここの料理長はそんなにカレーが好きなのか?食べ終えると午後の訓練だ。
午後の訓練は昨日とは違い班の中で順番に入れ代わりながら打ち合うシンプルなものだ。
「よし、じゃあまずは俺とウィンだな」
「ああ…わかった…」
「二人とも頑張ってね!」
「いや、これが終わったらアリスもやるんだが…」
そんなこんなで夜まで打ち合いをし、今日の訓練は終わった。夕食は何だろうか、まあ予想は誰でもつくが…
食堂につくと席を見つけアリスとセレナさんに席で待っていてもらった。そして、夕食もやっぱりカレーだった…、今度はグリーンカレー…
皆が席につくとラインドさんがなにやら話を始めた。
「よし、全員いるな。全員に話がある!明日は最終日ということで明日はそれぞれの班で魔物を狩ってもらう!」
その瞬間全員が予想外のことを言われ動揺していた。
「明日は各自に魔物を最低でも1匹狩ってもらう!だが、ただ狩るだけじゃつまらんな…よし!1位は英雄の元勇者に指導される権利をやろう!」
「「おおー!」」
「は…?」
え、どういうこと……まじで?あ、ラインドさんがこっち見ながらニヤニヤしてる…いやいや、ちょっと待ってよねえ!?
「ちなみに今勇者の行方はわからないと言われているが俺とエリスはしっている!なので、安心して1位を目指してくれ!あと、死ぬなよ!」
「「はい!」」
うわー、まじでかよ…1位とらなきゃばれる1位とらなくても2人にばれる…絶望的だな…
「よっしゃー!ウィンとアリス!明日は頑張るぞ、いいな!」
「うん!なんたってあの英雄様に会えるからね!」
「ははは…わかったよ…」
畜生、まじでどうすんだよ!?後で文句言ってやる!




