馬鹿な私は課金した

〜異世界危険事項〜

今の人生は楽しいか、と聞かれたなら私は『やり直したい』と思うだけだ。

そんな私に一つだけ、ただ一つだけ『生き甲斐』というものを見つけた。周りから見ればオカシイかもしれない。狂っているように見えるかもしれない。けれど私はプレイし続ける。

『心体認識PROJECT』

これはある種のネットゲームだ。

『心体認識PROJECT』。これは広告で見つけた無課金者には向いていない、いわゆる課金ゲーだ。過去にもゲームに夢中になることは多かったが、ここまで必死になることはなかったと思う。高校生にはキツイくらいのアイテムの値段。ストーリーを進めるために使う『チケット』代はものによって違うが高くて二万にものぼる。しかも、このゲームには名前の通り心体認識機能がある。心や体の具合によって、クエストの難易度が変わったり、メーターに変化が訪れる。プラスに『心体認識PROJECT―移動セル』という別売り機器を購入することにより、脳がゲームに移動出来る〜などといった噂もある。(信じはしないが。)けれど『心体認識PROJECT―移動セル』はノートパソコンを遥かに超えるお値段らしいです。

(でもちょっと気になるかも……)