寒空の詩
掲載日:2016/10/01
最近寒くなったなぁと感じるようになりましたので、書いてみました。
時期としてはまだ少しばかり早いですがよければ是非。
寒くなりつつある空気の匂いが好きだ。
入り込んだ空気は鼻の奥をひんやりと撫でながら喉へと抜けていく。
あとに残る悲しげな香りがじんわりと広がり、嗅細胞がそれを受け取り嗅神経を通って大脳へと届けられる。
外に出向いておもむろに歩を進めると、遠くから誰かの泣く声がする。
声に近づくにつれて涙がはじけるのが手に取るようにわかった。
それからぼくはアスファルトに散らばる枯葉を踏みつけ、パリパリとした感触を楽しむ。
命が終わる音が聞こえた気がした。
ぼくは不意にマッチが欲しくなった。
読んで頂きありがとうございます。




