「帰り道の約束 -(願い事)」
たまに、改まって「お願いがあるんだけど」とかとか
最初に言われて、「後で話すから」とか言われると
すごくソワソワしちゃいます・・・
よね!?
最初は、表面?の枝毛だけで良いよって言ったのに
なにやら、カチューシャとかヘアクリップとか有る物を
使って、結構本格的に?内側の髪まで整えてくれています。
そうそう・・・
髪の毛を押さえるのに、バンドかカチューシャが欲しいと言われて
猫耳カチューシャを渡したら、これはちょっと違うと拒否されたのは
ここだけの内緒話です(///)
「あ、あのぉ~ 悠さん?」
「はい?」
「やっぱり怒ってる?」
「いいえ、お願いされた事にお応えしているだけです」
「やっぱり怒ってる(泣)」
「もうすぐ終わりますからね お嬢様」
「 Σ(=□=)! 」
「どうかなさいましたか?」
「い、いいえ・・・」
それから15分後
念入りに?切ってくれたので
時間はお昼になった所。
「あわわっ!!」
「うん?」
「こんなに痛んだ毛先!?」
「大体は切ったけど?」
切った髪の毛の量にも驚きですけど
鏡で見たら・・・ なんか髪の毛が艶々?
悠は、毛先をカットしただけなのに
なんか凄く綺麗・・・
「なんか、髪の毛が綺麗になった♪」
「髪の毛同士の引っ掛かりとかも
少なくなったからだろ?」
「ふにゅ~ん ありがとぉ♪」
「どういたしまして」
「疲れたんじゃない??」
「結構」
お昼にもなったし
疲れている悠には、少しゆっくりして貰いたいので
何か昼食を作る事に♪
「ねぇ、お昼ご飯は何か食べたいのある?」
「そうだな、パスタ系とか」
「それなら直ぐ作れるかも♪」
「どんな味付けになるんだ?」
「そ、それは・・・ 冷蔵庫と相談です(><)」
「そうかぁ それじゃ、大人しく出来上がるのを待ってるよ」
「テレビ観たり本読んだり適当に待ってて」
「そうする」
またまた、悠を部屋に残して
またまた、私はキッチンへ
冷蔵庫を開けて材料を確認すると
何とかパスタは作れそう!
冷蔵庫には、なんだろ? キノコと葉野菜?
なので! 和風っぽいパスタを作ってみます♪
「味付けはこれくらいの濃さで良いかなぁ??」
20分くらいでパスタは出来上がり
ダイニングへ悠を呼ぶ事に。
「パスタ出来たよぉ~」
「おっ!」
「和風にしてみた♪」
「美味しそう」
「にゃへへ~ 冷めないうちに食べよぉ~」
「そうだな」
そして朝と同じように、食べながら
いつもの様にお話をしていたりです。
そしてそして、食べ終わると・・・
急に静かになったり・・・
「と、ところで・・・」
「うん??」
「悠のお願い事って??」
「あっ」
少しだけ、悠は黙って・・・
「???」
「部屋に戻ってから言うよ」
「えっ・・・ うん・・・(汗)」
「パスタご馳走様」
食べ終えた食器を簡単に片付け
一緒に部屋に戻った。
「あ、あの・・・ 悠のお願い事って何?」
「俺からのお願い事は」
悠は、少しだけ間を開けて口を開いた。
「・・・」
「今度」
「今度?」
「歌って欲しい曲があるんだ!」
「はい??」
「数曲の中から1曲だけで良いんだけど」
「は、はい??」
「それが、俺からの願い事だ」
なんか・・・ よくわからない状況
何故か、私に歌を歌って欲しいとか
何かの罰ゲームっ!?
「えっと・・・ どんな曲なの??」
「普通の曲」
「え?」
「たぶん、知らないだろうけどボーカルの声が
何となく唯と似ていると想って」
「えっ!? 私、歌が下手だよ!?」
「そう言うのじゃなくて、同じ曲を聴いてみたいなって」
何やら・・・
私が知らないバンド?のボーカルの声と
似ているらしく、私にその曲を歌って欲しい
と言うのが悠のお願い事らしいです・・・
「むぅ・・・ それが悠のお願い事?」
「そうだなっ!」
「あ、あまり・・・ 期待しないでよ??」
「大丈夫だ! 予想では似てる!」
「もぉ・・・(困) それで、なんていう曲名なの?」
「聞きたい曲で選んでみたんだけど」
そう言いながら、悠は携帯画面に幾つか曲名を表示させた。
「あれ?」
「うん?」
「この曲知ってるよ?」
「ホントか?」
「って言うか、歌えると想うけど??」
「マジか!?」
「ただ、上手かどうかは知らないよ!?」
「じゃぁ、今度カラオケで!」
今まで、気にした事も無かったけど・・・
この曲を歌っている人と私の声が似ている??
様には想えない・・・
でも、自分に聞こえる声と相手に聞こえる声は
違って聞こえるから結局自分では分からないのでしょうけども
「ねぇ? 折角だから、今から行かない?」
「今から??」
「うん、髪の毛艶々になったし♪ 外に行きたい♪」
「まぁ、唯が良いなら?」
「じゃ~ これからカラオケ♪」
「お、おう」
「その代わりっ! 似てなくても文句言わないでよ?」
「分かってる」
「お願いねっ♪」
「約束だ」
そんな、昼下がりに新たなお願い事。
考えてみると、お願い事というのは結構
日頃からありふれていて
でも、それはきちんと約束として守って
時が過ぎていくのでしょうね??
そして、これからもお願いしたり
お願いされたり続く関係なら良いかもですね♪
あっ!! カラオケはっ!
私には分からないけど、悠は満足気で
予想通り似ていたらしいです♪
と言う事で、このお話は綴じ×2です。
少し長くなってしまいましたけど
お読み頂きありがとうございました♪