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霊器の想起  作者: 甘酒
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第71話

残業続きの上に、筆が進まないので、今回はここまでしか書けませんでした。

 あの後、吉川さんと広花ちゃんに連行されて、また大浴場に放り込まれてしまったよ。


 今度は逃げられない様に、2人にしっかりと監視されながら、2人がかりでもう一度、身体中を洗われてしまった。

 時折、手が滑ったと言って、色んな所を揉みくちゃにしてきたけど、あれは絶対にワザとだよ!!




 その後、何とかお風呂から出られて、夕飯を味わう事が出来たよ。

ホテルの夕飯はやっぱり美味しかった。


 海が近く、と言うか、鮮魚センターが真横にあるから、とても新鮮な魚介類が揃っているんだよ。

 その魚介類を使って、刺身の盛り合わせとか、鯛を1尾まるまる使って炊き上げた鯛メシなんて、鯛の出汁がご飯に感じて、凄く美味しかったよ!


 その日はホテルで1泊して、疲れを取る様に、ぐっすりと眠る事が出来た。


 そして翌朝。

 本当ならば、ホテルで朝食を食べる所なんだけど、折角なんだから、各自が鮮魚センターの売店で好きな食べ物を買って食べる事になったよ。


 そうゆう訳で、皆でエレベーターを降り、ロビーに来たので受付カウンターを通り過ぎ、ガラス製の自動ドアを通る。

 自動ドアを抜けて外に出ると、大きな階段が見えるから、この階段を下りると目の前には、目的地の鮮魚センターに到着だよ。


「それじゃあ!一旦、ここで解散して、各自が食べたい物を買って、そこにあるイートインのスペースで合流ね!

 先頭を歩いていた吉川さんが、僕達の方に向き直って、そう言ってきた。


「は~い!それじゃあ、行ってきま~す!」

 広花ちゃんが、元気よくそんな声を上げたかと思うと、凄く軽い足取りで売店の方に歩いて行った。


「それじゃあ!俺も行こうかな」

 三井田もそんな事を言いながら、歩き始めていた。


「なら、俺を一緒に行きますよ」

 本間君がそう言って、三井田の方に近づいていった。

 そして、本間君と三井田の2人は一緒に売店の方に歩き出していった。


「それじゃあ、私達も行きましょ!」

 吉川さんが僕の方に振り向いて、そう言ってきたから、

「はい!」

 と答えて、吉川さんを一緒に階段を下りて行った。




 様々な鮮魚が陳列して、威勢のいい声で販売をしているエリアを、見学しながら通り過ぎる。

 そこを過ぎると、今度は定番グルメやご当地グルメが販売されているのだ。


「さ~て、何を買って食べようかな~?」

 僕はつい、そう声に出して売店のメニューやその値段を見てみる。


 ここは、手堅く定番グルメの焼きそばやラーメンなんかにするべきか、それとも、せっかく鮮魚センターに来ているんだから、浜焼きなんかを選んで食べるってのも、変わっていて面白いかも。


「ホント、どれにしようかな~?」

 悩んでしまうけど、この悩むのが、これはこれで楽しいんだよね~!




「はい!お待ちどうさま!」

 売店のおばちゃんが、奥からトレーを持って、それをカウンターに乗せながら、僕にそう言ってきた。

「ありがとう!」

 そのトレーを受け取りながら、僕はおばちゃんにそう言い返していた。


 僕はそのトレーを手に持ちながら、歩き出す。

「さ~て!どこで食べようかな~?」

 そう言いながら、イートインスペースまで歩き、スペース内の空いているテーブルがないか見渡してみる。


「あそこにしよっ!」

 ちょうど、テーブルが開いており、尚且つ、売店からも見え易そうな位置を見つけたから、そこまで歩く。

 目的のテーブルまで着くと、僕は手に持っているトレーをテーブルの上に置き、売店の方が見える位置の椅子に座る。


「皆はまだ来ていないみたいだね」

 売店の方に視線を向けてみたけど、まだ誰も僕のいるテーブルの方に近づいてくる様子は無かった。


「どうしよ?先に食べていようかな?それとも、もうちょっと待ってみようかな?」

 そう声に出しながら、僕の視線は、トレーの上にのっている物に集中してしまう。


 今、トレーの上に載っている物は、僕の買ってきた鯛茶漬けだ。

 この鯛茶漬けは、この柏先市のご当地グルメなのだ。


 これは只のお茶漬けではなくて、お茶碗に盛ってある御飯は鯛のほぐし身がタップリ入った鯛メシで、その上には鯛の切り身が何枚も載せてあり、さらに、別に用意されてある急須には鯛の骨から取った出汁が入っていて、食べる直前にかけて食べるのだ。

 それに、白ゴマがトッピングされていて、それが香ばしさまで与えてくれる。


 肉!とか、油!とかとは縁の無い料理だけど、これはこれで凄く旨味の強い豪華な料理なんだよね。

 しかも、鯛なんて滅多に食べないから、これからの味を想像するだけでも、つい頬が緩んできそうだよ。

 そんな気持ちで鯛茶漬けを見ていると、


「お!それも美味しそうじゃないか!」

 そういう声が聞こえてきた。





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