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サブストリート 2番街
ガンッ!
「……な、なんだ!?」
「……」
バタン!
ここも違う。
何でだ? 俺の推測では首謀者はこのストリートにいるはずだ。
「ちっ! もう一度考え直すか!」
建物の中をしらみつぶしに探したがいる気配がなかったので一度外に出ることにした。
『ザザザザ……あー……』
俺が外に出たと同じタイミングでニート町中に放送の音が鳴り響いた。
ついに動き出したか。
取り引きなどが成功して逃げられればまた面倒なことになる。
ズドォッ…!
メインストリートで爆発が起きた。
中々の衝撃だ。
「ちっ!次は魔法陣の少ねぇ3番街だ!」
俺は少し長めの赤髪を靡かせて走り出す。