89/356
23
「だ、ダメだよレン君!
レン君も一緒に残らないと!」
エレナは俺の腕をがっしり掴んで離そうとしない。
「……悪いエレナ、今行かないと他の人達が危険なんだ。
さっきの放送を聞く限り、もう残された時間は少ない」
エレナの頭に手を置くと俺は笑った。
「まぁすぐ帰ってくるからさ。
ミイ、2人を頼む」
「ふん、どうせ『死亡フラグふぎゃぁぁぁ!』とか言って帰ってくるんでしょ」
「ははっ分かってきたじゃねぇか。
じゃあいってくる」
エレナが手を離してくれたので俺は目星のついた所へと走り出した。
「……まお様……
……フィフスの邪魔は……しないでね……」
トゥエルは無表情で、そう呟いた。
お気に入り登録などしてくれれば、もっとやる気出てガンガン更新します( ´ ▽ ` )ノ