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「もうちょっとだからねぇ〜」
「ニャァン」
「ちょ、ちょちょミイ、見てみろよあの喫茶店」
「あー、メイド喫茶ね」
「メイド喫茶……だと?」
「従業員がメイドの格好をして喫茶店を運営するのよ。
この街じゃ人気の店よ」
「メイドメイドメイドメイド」
「……お姉ちゃんお願い」
「……」
「っは!?ハリセンはやめてください! 」
ペットショップに行く途中、メイド喫茶というデスパイアにはない文化を発見した。
女性使用人の服装を可愛らしく修飾して客にサービスするのだ。
ご主人様、と呼ばれるのが客は嬉しいらしい。
くくく、ご主人様くらいなら魔王城の使用人共も言ってくれるぜ。
……魔王城に戻ったら女性使用人は全員メイドの服装に決定だな。
「金髪変態メイドとか欲しいとこだな……」
「ニャン?」
メイドのことを考えているうちに俺達はペットショップについた。