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「ご馳走様〜」「様です」
「……」
「……」
「ミイ、少し食べてやろうか?」
「……うん」
「私も貰うね」
俺たちが食べ終えてもまだミイのパスタは半分ほどしかなくなっていなかった。
しかも満腹気味なようで、残ったパスタは俺とエレナが食べることになった。
ミイ……少食すぎな。
家で飯を食うときはエレナがミイの分はかなり少量にしてあるため残すことなど滅多にないのだが、外食になると食べられないみたいだな。
「で、食い終わったら次は何処に行くんだ?」
「そうだね……服も欲しいのは全部買ったし…」
「あれなんてどう?ペットショップ。
プリンちゃんの餌とか買っといた方が良いわ」
「そうだな、最近魚ばっかり食べて太ってきて……」
「ギニャッ!」
思いっきり引っかかれました。
「あ、あはは……じゃあペットショップにしよっか」
「ニャァァン」
昼食を食べた後、俺たちはペットショップに向かうことになった。
ちなみに昼飯代は俺に出させてもらった。
いつも飯を作ってもらってるんだ、こんな時くらい出さねぇとな。どうせ魔王城にはまだまだ残ってるはずだし。