表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第5章 聖地
71/356

5

「うへぇ…2人とももう準備できてんのか」


俺がリビングに入ると既にエレナとミイが席に着いていた。


「あ、もうレン君!寝過ぎだよ〜」


「いや、ちゃんと時間通りに……」


「女の子を待たせるのはダメなんだよ?

さっ、早く食べて出掛けよ!」


「説教乙」


エレナが頬を膨らまして軽く俺を説教してきた。


それよりもミイの説教乙という発言にムカつくんだが……


「んじゃいっだっきまーす」


俺は焼けたばかりのトーストにかぶりつく。

いつもながら美味しい。

デスパイアのパンなんて硬いのなんのって……もうフライパンみたいだったぜ。


……面白くないのは知ってる。


「今日はどこに連れてってくれるんだ?」


「普通は男子がエスコートするもんでしょ」


「仕方ねぇだろ、この世界のことは地図上の場所しか知らないんだし」


学校の勉強はかなり興味が湧くことで、俺はこの世界に関する授業は真面目に聞いている。


休みの日には部屋に篭ってこの世界を調べている。おかげでかなりの情報を得た。


デスパイアに戻ったら、文明発達に貢献できるはずだ。


「そうだね、ニートなんてどうかな?

首都シードの隣街の」


「ニート?」


なんだ……この、この胸の高鳴りは……!


この言葉に俺の身体が反応している……!


「たしかにあの街はこの機械オタクにぴったりね」


オタク……それはこの世界でいう、ある分野を極めるために全てを投げ捨ててでも熱中する者のことを指すらしい。


って本で読んだけど、ミイはバカにする時に使ってくる。


「マジか!ならそこに決定だ!

見たこともない建物とかもありそうだしな!」


「うん、じゃあ食べ終わったらテレポーターに乗るからちょっと歩くね」


「了解」


「ニャァ」


この世界はシード(SEED)というが、首都の名前もシードという。

だから最も発展してるのもシードなのだ。

その隣街ってことは……かなり楽しみだな。


「プリンも行くよな」


「ニャァ」


「よし決定」


肯定か否定か分からない返事に俺は即答し、またトーストを齧るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ