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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第2章 SEED(シード)
6/356

3

バサッ バサッ


「ぷひゅーーーんんんー


いつになったらつーくのっかなーっ」


俺は鼻歌を歌いながら仰向きで空を飛び続ける。


何故仰向きかって?


下向いてて誰かに見られたら困るだろうが。こうやって背面飛びすることで他の動物と間違えさせるのだよ。俺ってマジ軍師。



さぁ、取り敢えず状況を整理しようか。


まずここは何処なのだ。


……ちなみに俺がいたデスパイアという世界は地球っていう星の別名だ。


ま、デスパイアっていうのは俺が名付けた国名なのだが。


てことで地球を征服したのがデスパイアである。


先程からずっと目の前にギラギラと照りつける太陽らしき惑星。


いやどう見ても太陽だ。


で、あれが太陽だとするとここは地球、ということになる。何故なら太陽の周りにある海を持つ惑星は地球しかないはずだからだ。


つまり俺は、地球から地球に吹っ飛ばされた……てことか?


意味わからん。


なら途中に飛び続けた宇宙空間はなんだったのだ?


というかドラゴンを召喚できない時点でここはデスパイアではない。デスパイアならば何処にいようとドラゴンは召喚できる。

つまりここは俺の住んでいた地球ではない……?



そして……あの聞き覚えのある声。何で聞いたんだっけな……パソコン?


いやいや、いかがわしい動画など見とらんよ。



今、確定的な情報は、


ここは地球という惑星である


俺は地球から地球に宇宙空間を介して飛ばされた。


地球であるが俺の住んでいた地球ではない。


というかなり微妙な情報のみだ。



……どうやって帰ろっかな。



あ、そうだ、これがあった。



非常に重要なことを忘れていた。


唯一デスパイアから持ってきたといえる道具。



「パソコンだぁぁ!」



そうパソコン。ノートパソコンで充電は俺の魔力を注入すれば簡単にできる。


魔力てなんだって? 簡単に言えば魔法を使う為のエネルギーな。以下略。



「おぉ、何故か知らんがネットに繋がる。

しかもデスパイアのネット」

パチパチッ


「ふむ……魔王失踪する…か。


なぬっ、ハーレム達は解散!? 勇者が助けだす……」


ネットのホームページも見れたので俺はニュースのページを開いて驚愕した。



俺はパソコンを収納する。

収納方法は秘密だ。



……正解はマントで隠れているミニバッグの中に収納したのだ。





「おのれぇぇぇ勇者ぁぁぁぉ!!!


帰ったらブチブチにしてやるぅぅぅぅ!!」



久々に勇者倒す気になりました。



ちなみに魔王ですけど殺すとかはあまりしません。魔物は殺しても形が残らないけど人間は残るから嫌なんだよ。



と、俺が勇者の悪口を言っていると……




「バーカバーカ!てめぇの横にいたパートナー的な女の子より俺のハーレムのが可愛いかったんだろ! だから盗ったんだろ!


うぇぇぇん!返せぇー!」


魔王様涙目。







「風の向きが変わった!?


ほいっ!」


仰向きで空中を飛び続けていると急に風の向きが人為的に変化したので恐らく原因と思われる所へ小さな薄黒いボールを投げる。


あ、これ一つで村一つで破滅します。



ボールは空中で止まったかと思うと体積を増加させつつ空間を黒く染めていく。こいつは俺が魔力に加えて重力をコントロールし、球型にした高エネルギー球ってところだ。



バチチチチッ



ボールが大きくなっていったとき、何かが触れ合い激しい音を鳴らす。


何だぁこれは……さっきまで透明だったところから物体が出てきたぞ……?



ボールを投げたところから現れたのは5メートル以上はあると思われるサイズの鳥?のような……あ、紙飛行機の鉄でできた的な物体だった。



マジですか。


てか俺のボールくらってて平気なんですか。


あなたは何かの兵器なのですか。




べ、別に兵器と平気をかけてるんじゃないんだからねっ!


恐らく兵器と思われる飛行物体は、突然姿を表して俺に攻撃を開始した。


具体的に言うとだ、



「あばばばばばばばばばっ!?」



無数の弾幕が俺に襲いかかってきた。


しかも何故か全方位死角なし!


ふざけんな!


兵器のサイズは俺の世界に存在したドラゴン並みに大きく、そんな怪物兵器がよくわからん筒的なものから鉛玉を撃ってくるのだ。


「しかーーしっ!襲いかかるのが遅い(襲い)んじゃぁっ!」


既に俺はある結界を展開させていた。


くくく、驚いたか。 この程度の集中攻撃に比べたら魔物何百匹相手にしてる方がよっぽど辛いわ!


その結界は重力と魔力を混合させて構成されている。しかも重力っていうのは俺の意思によってベクトルを変えられる、ていうものだ。つまり弾幕は全て俺によって防がれる!


「どうだどうだ!これぞ魔王様の実力!」


弾幕は俺の半径5メートルに入ると重力操作によって動きを止められる。この結界は最強なのだよ。


「さぁ!お次はぁーー!」


俺はそう声高に叫ぶと違う魔法を発動する。


ちなみに弾幕は今だに結界に放たれ続けており、結界はそれを防いでいるためドンドンと結界が鉛玉で覆い尽くされていく。


「今回は結界じゃないんだぜ!」

そう、今回は結界じゃない。


大事だから2回言いました。


俺の身体を中心にして薄黒い波動が全ての空間を覆い尽くした。


が、それはたった一瞬のことで、すぐに消滅するのだが。


……ふむ……ん?、んん!?


簡単に言うとこの波動は敵の位置や形を明確に感知するための波動である。



「10体……いや、15体はいるな……」


俺が感知したのは先程現れたの兵器と同じ型のものだ。


それが15体もいる。


俺の魔王ボールを受けても破壊されない兵器が15体?こりゃあ……ピンチすぎるぞ。


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