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第十高等学校
「おっはぁ!みんなのアイドル、レン君だよぉー!」
教室に入ると同時に元気に挨拶をする俺。
既に登校している生徒達は憐れむような目で俺を見た。
「…お、おはよ」
「お、おはよー」
昨日までは俺には誰も挨拶してくれなかったのに今日は挨拶してくれた。
何でだ……わかった、今日の挨拶がいつもよりキレがあったからだな!
昨日のは『みんなのアイドル』じゃなくて『みんな大好き』だった。
「まぁ昨日の授業のであんたに対する意識が変わったんじゃない?」
「つまり……どゆこと?」
「そのまんまの意味よ」
ミイは俺の質問を受け流すと自分の席へ向かって行った。
ミイも他の生徒に挨拶されている。
おぉ……ロリ子よ、クラスに溶け込めてお父さんは嬉しいぞ…!
「はい!皆さん!今日は選考会の日ですね!
というわけでクラス代表を2人決めて隔離エリアへいきましょう!」
先生は教室に入って出席をとったあと、今日の予定を話し始めた。
「立候補制でも良いんですけど、くじ引きもありますよ」
先生は四角い箱を取り出して見せる。
科学が発達してることが売りのシードなのに、くじ引きとは何とまぁ原始的な……
「はいはい!俺でちゃいまぁーす!」
「はい!」
俺と同時に誰かが手を挙げた。
「なっ、き、君は前田君!」
「安田だっ! くくく、俺の中に隠されしパワーを解放する時がきたようだ……」
「くっ……だがこの代表は譲れんぞ!
俺はロリ子と一緒にこの学校の頂点を目指すんだ!」
「誰がロリ子だ」
校舎全体を揺るがす程の衝撃が俺の頭の上で発生した。
「だがしかし!
『バニシングノヴァ』!」
こうくることを予想していた俺はバニシングノヴァで無効化した。
「………」
「………」
が、他の生徒はそのあまりのスケールの大きさに驚いて絶句していた。
驚いたじゃろ?これは俺とミイで前以て考えた作戦なのだ!
周りに俺たちの強さを見せつけて代表になる作戦だ!魔王様マジ策士!




