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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第4章 最弱高等学校
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11

「……なっ…まさかこのタイミングで……!」


回復からまだ10分程度しかたっていない頃、僕の張っていた探知結界魔法に反応があった。


居場所は僕が今もたれている家を……曲がったところだ。



「くそ!刀音!僕を置いて逃げろ!」


僕は立ち上がると剣を手に取る。

いつもの剣より一回り小さい剣だ。

魔力の使いすぎた、今はこれ以上の魔力を精製することができないな……


「でも……!」


『グルルルッ!』


刀音が迷っていると僕達の前に犬型の機械系モンスターが現れた。


これは完全に殺る気だ。

何度か闘ったので分かるが、今の僕でも足止めくらいなら楽勝だろう。


「早くいけ刀音!!」


僕はモンスターに剣で斬りかかって刀音の逃げ道を作る。


これで何とか刀音だけなら逃げられるだろう。



だが、現実はそこまで甘くはなかった。



『ガルルッ』『ゴワァァッ』『シューーッ』『マッチョ』



道に飛び出ると、さらに何体ものモンスターが待機していたのだ。


蛇のようなのもいれば、人型の……筋肉がすごいのもいる。



「刀音いいから逃げるんだ!!」


僕はヤケクソの思いで残りの魔力を振り絞り、『光陰の聖滅剣』を発動する準備に入る。


隙も多いが……これなら!


「くっ……」


しかし力が抜け、ガクッと膝をついてしまった。

こんな時に……!



『排除しマッチョ』






「待て。人の家の前で争いはやめてほしいんだが」


「……!」


ズガッ!と僕とモンスターの前に突き刺さったのは黒い大剣。


その上に立っていたのは……



「……か、神無…!?」


「む、私の名前を知っている……ということは君は…」


『邪魔するものは排除しマッチョ』


僕の方へ視線を向けていた彼女にマッチョと言っているモンスターが飛び上がって攻撃を仕掛けた。


「ふっ、笑止!欠陥品ごときが私を倒せると思うのか!」


華麗な身のこなしで敵の攻撃を避けて大剣で一刀両断。


「はぁっ!」


縦に敵を両断し、そのまま足を踏み込むと残りの敵を横殴りに一掃してしまった。


「まぁこんなところだろう……

事情は少しだが分かってるつもりだ。

それに他に兵器がくれば面倒だから私の家に入った方がいい」


僕の身体を軽く担ぐと神無は家の扉を開けた。


「君も仲間なんだろう?さぁ早く」


「う、うん!」


刀音も一緒に家の中へはいった。


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