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「てなわけだ」
「へぇ、そんなことがあったんだね〜」
「……こいつ何も言ってないわよ?」
「俺たちはテレパシーで繋がってるから」
「え?今日の昼ご飯が美味しかったって話じゃなかったの?」
どいつもこいつも俺のノリにはついてこれんのか!
1日の授業が終わり、家に帰って3人が揃ってから今日分かったことを伝えることにした。
俺の推測による第十高等学校の存在意義についてなどだ。
「こいつったら先生の胸触りだしたのよ!?」
「レンくーーん?それはどういうことかなぁ?」
「あれは仕方なかったんだよ!!」
エレナがハリセンをどこからともなく取り出し、笑顔で俺の方へと近づいてきた。
殺気が凄すぎるんですけど。
「あ、『呪印式細胞死滅魔法』ってのを先生に使ったんだけどあれって嘘だから。
軽いマーキングを肌に直接しただけだ」
「それは……どこにかな?」
「おっπ」
ぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!と魔王の悲鳴がシードの辺境の地に鳴り響いた。