表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第4章 最弱高等学校
39/356

3

パラパラ……と煙の漂う中に無傷で立っていたのは……



「……やっぱり効かねぇよな」



「ちょっとアクセル君!いきなり何するんですか!」



俺たちの担任の先生。


「いくら教師でも今の攻撃を無傷で済むなんて無理だと思うんですが」


「そりゃあ教師だからそれくらいの実力はないといけませんよ!」


「そうですか……」


先生は何事もなかったかのように慌てて俺の元に近づこうとする。


「なら、これは何なんでしょうね?」

「!!!」


先生は突如地面から生えてきた木の枝に身体を拘束されて身動きが取れなくなった。


これぞ、地雷型SMプレイ木の鞭の力だ!!


嘘です、魔力を強く練りこんだ木属性の初級魔法です。


先生は生徒達に背を向け、その後ろに俺が立っている。

俺が先生の服を弄るとポケットから録音機っぽいものが出てきた。


「……やっぱりですか」


「……仕方ないわね……事情は後で説明してあげるから解放しなさい」


先生は諦めたのか、溜息を一つついた。



「てゆうか、アクセル君?どこ触ってるのかな?」


「胸ポケットです」


「痴漢よ、それ」


「『呪印式細胞死滅魔法』これの意味分かりますか?」


「……分かった、もうあなたの好きにしなさい。言われたことなら何でもするわ」


「話のわかる先生で助かります」



俺たちのコソコソしたやり取りを見ていたミイは戦慄していた。


あいつ……クラス全員の目の前で堂々とセクハラしてやがる…と。



俺は先生を解放するとクラスメート達に声をかけた。


「つまりだ!

コツを掴めば俺くらいには強くなれるってことだぜ!キリッ」



魔王の、何とも残念すぎる締めくくりに途中まではやる気だった生徒たちは一斉に溜息をついたのだった。






「それで?何が知りたいんですか?」


隔離エリアに残ったのは俺とミイと先生の3人のみ。


他の生徒達は少し魔法に対してやる気が出たのか、全員ブツブツと呪文を呟いたりしていた。


「……俺のことはどこまで知っている?

お前は国の機関からの監視役か?」


「意外と焦り症なんですね」


「……」


良いから早く言えと目で訴えかける。


「この世界の最高機関の直轄の部隊の1人よ、私は。

第十高等学校にはエレナさんの監視が始まってから赴任している」



「……なるほどな。

今回のことは上には報告するなよ。

報告すれば……どうなるか分かっているならな」


真剣な面持ちで先生の目を真剣に見つめる。


「分かってる。監視カメラも全部破壊されてるみたいだし。

諦めるわ」


「……さすが先生!

んじゃミイ帰るぞー!」


「え、あれ?ちょっとレン!」


俺はミイの手を引くと急いで隔離エリアから出て行った。




「……デスパイア魔王、レン=アクセル……危険過ぎるわね……」


教師は黒く燃え盛る雷の槍を防いだ時の衝撃が残っている右手を抑えて呟いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ