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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
12章 輝龍祭
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それにしてもあの相手……なかなか一筋縄では倒せなさそうですわね……


私は兄様から離れた席に向かう内に、いつのまにか一番ステージに近い席へとついていた。既に予選が始まっており、それぞれの隔離エリアで試合が繰り広げられている。


あのレンとか言う少年達は目の前の隔離エリアで試合をしており、中の様子が映像によって表示されている。 今はまだ様子見なのか、二高のペアから距離をとって睨み合っているだけだ。


たしかあの二高のペアは一高に入っていてもおかしくない強さだったはず。珍しい超能力を利用したプレイスタイルは、一高の上級魔法が使用できる生徒でも下手をすれば負けるレベルに達している。


その二人、シャドラ兄弟にどう戦うのか……見ものですわね。



ーー隔離エリア


「……エレナ、こいつらの超能力って何なんだ?」


「わ、私にも良く分からないよ」


ふむ、それは厄介だな。デスパイアには超能力を使う奴はほとんどいない。勇者達は剣術を使っていたが、あれは超能力なのかはよく分からないし。


というわけで、俺は超能力使いと戦ったことがないのだ。


敵はシャドラ兄弟という、シードでも有名な兄弟らしい。スキンヘッドの二人兄弟で、見た目も顔つきも酷似している双子だ。顔つきがイカついため、かなり汗苦しいな。


俺は試合開始と同時に相手の目の前に厚めの電磁バリアを張っておいた。相手の出方を見るためだ。


しかし、相手は何もしてこない。電磁バリアは時間が経てば消滅するのだが、魔法などで攻撃しても破壊することは簡単だ。


超能力が攻撃系でないか、それとも何か狙っているのか……



ブゥンッ……!


俺の発動していた電磁バリアが消滅する音が聞こえた。おそらく制限時間に達したのだろう。これでシャドラ兄弟は自由に俺達への攻撃をすることができる。


「くるぞ、エレナ!」


「うんっ!」


敵の攻撃に備え、魔力を練ることで防御や反撃をできるようにする。シャドラ兄弟はバリアが解除されたのを確認し、二人そろって同じ速さで俺たちの元へと駆けてくる。


スキンヘッドのいかつい顔が揃って同じ顔でやってくるため、見た目的にはかなりキツい。


いや、俺的には双子っていうのは、美少女で双子な妹キャラが理想でしてね……



ピカッ!


「うわっ!?」「きゃっ!」


俺が悶々と可愛らしい双子な妹美少女が「お兄ちゃぁん」と言って甘えてくるシーンを想像していると、突如、目が眩む程の光が隔離エリアに発生。俺とエレナは咄嗟に手で目を覆う。


くそっ!気を抜いてなけりゃ、これくらいの魔法なら闇属性の魔法で相殺できたのに!


……双子妹キャラ萌え。


あー、デスパイアに帰ったらすぐにあいつらの所に行って、頭撫でなでの刑に処してやらないといけないな!


「……よ、よし……エレナ!大丈夫か……ってうぉあっ!?」


ようやく光が収まり、視界が良好になったので回りを見渡してみると……


「は、ハゲが大量生産されてやがる……」


「「誰がハゲだ!このクソガキ!」」


俺達を取り囲むように何十人ものシャドラ兄弟がいかつい顔で睨みつけていた。しかも、全員話すタイミングも全く一緒という気味の悪さ。


「なんだ!?どういうことだこりゃ!」


「シャドラ兄弟がたくさん……もしかして皆兄弟なのかも……!」


そんなわけあるか!こんなに大人数の双子なんかいるはずねぇだろ!


エレナのアホキャラも健在だ。



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