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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
12章 輝龍祭
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ハーゲリオ財閥保有隔離エリア レベル5



真っ白な空間。ここは内部の影響を外へ全く与えない最高強度を誇る隔離エリア。広さも十分あり、存分に闘うことができる。


「はぁっ!!」


神無の持つ太刀『破聖の太刀』が黒いオーラわ纏わせて突き出される。恐らく刀自体に闇属性が付属して、『一閃』も闇属性を含んでいるのだろう。 闇属性の特徴の一つである破壊力の上昇が発動している。


ガッ!


僕は魔力で構成された剣で攻撃を受け止め、そのまま受け流していく。剣先を完全に僕の身体を捉えない範囲まで移動させた後、自分の剣を消滅、片方の手に違う剣を創り出した。


その剣は太陽のような赤黄色の光を帯びた光熱の剣『陽光の剣』だ。


創り出した時点で既に神無との間合いに剣が入り込んでいる。このまま振り抜けば完全に彼女の胴は真っ二つになる。


「『二閃』!」


突如、陽光の剣と神無の間に紫の電気を帯びた双剣が割り込んだ。 剣は真っ黒な刀身に一筋の金色が通っている。


柊菜の双剣『紫電』だ。 ファーブニルとの闘いの後、金色の筋が追加されてさらに攻撃力が上昇している。


僕の攻撃を受け止め、二つの剣で陽光の剣が動かないように拘束する。


「神無さん今です!」


「あぁ!」


体制を整えた神無は、ノーガードの僕に攻撃を繰り出してきた。


「甘い。自分の身体をよく見なよ」


「な……いつの間に!?」


「攻撃を受け流したのはそこに移動させるためだったからね。


『光陰の聖滅剣』」



僕の詠唱に反応して隔離エリア全体に大量の魔法陣が発生する。全ての魔法陣からは聖滅剣の刀身が少し現れている。


ズガガガッ!と柊菜の身体を拘束するように聖滅剣が突き刺っていく。この聖滅剣は実態ではなく拘束の光で構成されているので、物理的ダメージは与えないが拘束力はかなりのものである。


神無は魔法陣による拘束、柊菜は聖滅剣による拘束。これで二人とも身動きは取れない。


「僕の勝ちだね、今日の模擬試合は……」


「まだですわ!」


柊菜を拘束していた光が双剣に吸収された。それに連れて柊菜の身体、主に髪が輝きを増していく。


こ、これはマズい!勝ったと思って陽光の剣を消してしまった!


「『紫閃』」


金色に輝く剣に紫と黒の電気を纏わせた攻撃。


スピード、威力、共に先程までの技とは比較にはならないだろう。


僕は何とか剣筋を見極めて二撃目までを回避する。


回避しながら魔法陣がセットされているところへと誘導していく。


よし!後は魔法陣から発生した聖滅剣を使えば……!



「ゲームオーバーだユウ」


「か、神無!?」


後退していた僕の足を引っ掛け、神無に地面に組み伏せられる。しまった……柊菜に神無のいるところへ誘導されていたのか!


「くぅ……完敗だ」


僕は観念して両手を挙げた。

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