13
「いただきまーす」
「まーす」「まーす」
「ニャア」
エレナ達と制服を買うため服屋に行った後、スーパーという食料がたくさん売っている店で夜飯の準備を買った。
この辺りには美少女が住んでいないのか、可愛い子は会わなかった。
あ、ちなみに巨乳幼馴染ちゃんは普通に可愛いと思う。
ミイとお揃いの水色の髪、少しエメラルド色が入った瞳。全身からは優しげなオーラが溢れている。
おっぱいは何カップあるのか分からないくらい大きい。
1度、測らせてはくれないものだろうか。
「レン、あんたさっきからトマトばっかり食べてるんだけど」
「……はっ、これは失礼」
エレナの身体を観察してたら食事に気が回らずトマトばかり食べていた。
「プリンちゃんこれどうぞ〜」
エレナは魚の切り身を皿に小さく切って乗せるとプリンの前に置いた。
この家の女子2人は小動物に弱いのか、プリンにかなり甘々だ。
なので俺がこいつも一緒に住まわせて欲しいといったら、ミイに俺が住む代わりにプリンを住まわそう、と言い出したので再び一悶着あったのだが……
「にしてもこの世界の食べ物は凄い美味いなぁ」
本日2回目の豚肉を口にしながら俺は思ったことを率直に言う。
デスパイアでは豚肉なんて丸焼きにして食うのが一般的だったからな。
「そう?今日のは質素だと思ったんだけど…」
こ、これで質素だというのか。
魔王城での飯は豪華だったが、平民の家での食事はもっと質素だったはずだ。
「つーか食事費とかどうすりゃいい?
金なら一応あるんだけど」
「うーん、それなら別に良いよ?
家の掃除とか手伝ってくれたら良いから」
「おぉ、そうか。かたじけないでござる」
俺は何故彼女が仕事もせずにこの家で生活していたのかということが気になったが、あえて触れずに返事をしておいた。