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「まぁ一件落着って感じすか」
「そうだね!」
「絶対そんなわけないでしょ……」
楽観的な俺とエレナとは対象的にミイはため息をついた。
「取り敢えず別荘に戻らねぇか?
疲れて腹も減ったし」
「うん、ミイが買ってきたカキ氷も溶けちゃたしね」
こうして俺たちと巨大イカとの闘いは一応終わった。
何故、あの兵器がここにいたのかが疑問に思って仕方なかったが……
「てか何であんた最初からあの魔法陣使わなかったのよ」
「ノリ?」
「なっ、テメェこの金髪野郎ぉぉ!!!」
「ちょちょちょ!ミイさん!口調がおかしくなってますって!」
「テメェがさっさと魔法陣使ってれば私があんな目にあうこともなかったのよ!?」
「(いや、まぁ、あの魔法陣は準備に時間がかかるので……)
いや、まぁ、ミイの触手に蹂躙される姿が見たかったんですよ」
「………プチッ」
「れ、レン君……」
ミイはゴゴゴッと黒いオーラを全身に纏わせ、エレナは軽蔑するような目で俺を一瞥してくる。
あれ?心の声と発言が逆になってた!?
「まぁ、あれだな!触手プレイ最高だったぜ?今度はエレナも一緒に……」
「このド変態がぁぁぁあ!!!!!」
「ぷぎぃぃぃぃいいいっ!!!触手プレイ萌えぇぇええええ!!!!」