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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第8章 死の焔(ほのお)
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28

「あの時はわざと粒子へと変化したのよ。

そして再び実体となって現れるまでは身を潜めてたの」


「なるほどね、殺しきれなかったって訳か。

じゃあもう一つ、何故この世界に?」


「さぁ?それは私達にも分からないわ。

変な空間に引き込まれて研究所らしきところに突然現れたのよ」



……僕と同じだ。


僕の場合は研究所なんて生易しいところじゃなかったが。


「他にも知らない奴らがいたのだけど、全員注射を打たれた後に逃げ出したわ。


……まぁそんなことは良いわね。

早く殺し合いましょう?」


「……僕の記憶では君はどちらかというと、あまり闘いを好まない印象だったんだけど」


「心変わりよ」



ギィィィィッン!!


ホムラの突進からの槍による心臓狙いの一撃。 彼女の持つ槍『火尖槍』はイノセントにおける伝説の武器の一振りで、火を纏ったその槍は一国を一晩で燃え尽くしてしまうという。


僕は即座に『陽光の剣』を創造するとホムラの攻撃を防ぐ。


高温の槍が空気を通して僕へ熱を伝える。


「はぁぁぁぁっ!!!」


「……変わらないね」


僕は小さく呟くとホムラの槍を弾いて後ろへと下がる。


そしてそのまま剣を左上へと切り上げた。


ガッ!


「くっ!」


「剣筋が見え見えだよ。『一閃』」



ホムラの、左腕が吹き飛んだ。




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