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ふわぁっと神無が服を脱いだことにより、下ろしていた髪の毛が広がる。
抜群のプロポーションを誇る神無の上半身が露わになった。 その豊満な胸は黒のブラジャーによって覆われており、セクシーの一言がピッタリである。
「これで終わりじゃないぞ」
神無の手が背中に周り、下着の留め金が外れる音がした。
パサッ
「さぁ、どうだユウ!私の手ブラは!」
「神無さん…大胆ですわ…」
「お、大っきいね……!」
「ユウ!どうだ!」
もし、レンがこの場にいたなら絶対黙っていないであろう状況。
手ブラジーンズという、昔ある人物が提唱したこの格好。
ジーンズという少し硬めの格好に手ブラというセクシー感満載のポーズ。 手で胸を抑えつけていることで胸のボリュームが更に強調され、腕から溢れんばかりのおっぱいになっている。 これを目にすることができないユウは恐らくこの世で一番損をしているだろう。
「さぁ!」
神無はその状態でユウの目の前に詰めよる。
「さぁ!こいユウ!」
ベッドに乗っていた刀音は既に降りて柊菜の側に立っている。
「私は準備完了してるぞ!」
さらに詰め寄る。
「こい!」
詰め寄る。
「さぁ!」
ぐいぐいっとユウの顔面におっぱいが押し付けられる。
神無のたわわな果実は形を変え、ユウの顔面が少しその中へ埋もれる。
「こいユウぅぅぅっ!!」
「……すー……すー……」
それでもユウは目を覚ますことはなかった。
「……神無さん、水着どうぞ」
「……何てことだぁぁぁぁぁ!!!」
完全に訳が分からなくなった神無は柊菜に渡された水着を手に持つと、ユウの部屋を飛び出していった。
「……上半身裸で出て行きましたわね……」
「……私もあれくらい大きくなるかなぁー?」
「なりますわよ、そのうち」
Dカップある柊菜が言うと嫌味にしか聞こえないのだが、刀音はそれを真に受けて「やったぁ!」と喜ぶのだった。