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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第6章 日常という名の非日常
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エレナ 宅



「ニャァ」


「……うるせぇ……どっかいけ……」


俺は鼻の辺りに感じた違和感に対して寝ぼけながら寝返りを打つ。


「……ぐむ……いたいな…?」


「…すー……すー…」


目の前にあったのは天使のような寝顔、もといミイの寝顔だった。

いつもはあのキツい話し方のせいで分かりにくいが、ロリっ子の寝顔は非常に可愛らしく、朝からめっちゃ萌える。


ってそんなこと考えてる場合じゃない。

昨日2人で勉強の話しててそのまま床で寝ちまったんだな……


俺は約5センチほどしかなかったミイとの顔の距離を開け、寝ぼけたままベッドに転がって布団を抱きしめる。


あぁ、めっちゃ柔らかい……


「……柔らかい?」


「…んっ……は…ぁ…すー…」


俺はその抱きしめた布団を手でまさぐってみる。


「…すー…ゃぁ……」


この……この至高の膨らみは…!!


俺は恐る恐る寝ぼけた目を開けて見た。


「……すー……すー…」


「 」


絶句した。


布団に包まっていたのは、『下着姿』のエレナだったからだ。


寝顔は俺の方を向いていて、その艶やかな唇との距離はさっきのミイよりも近い。


綺麗な水色のレース下着はエレナの身体にぴったりで、胸の谷間が非常に強調されている。


女の子って寝る時にブラ付けるの?

いや、外すって聞いたこともあるようなないような……わかった、エレナは全裸になってしまうから下着だけつけてるんだ!


という寝起きの俺にしては上出来な頭の回転をした。


こうなったら……こうなったらこのまま事態が過ぎるのを待つ!


俺は行動を起こすのをやめてそのまま眠りについた。

顔はエレナの谷間の前に置いて、だが。


めっちゃ良い匂い!!死んでもいい!!


「……ぐごご…すぴぃー…」

睡魔には負けました。





「……んっ…もう朝なの……?

あ、プリンちゃん……あれ?ここレンの部屋……」


「ニャァ」


「……なんでベッドの上の2人はこんな事になってるのかなぁ……?」


ゴゴゴゴッと魔力がミイの身体から溢れ出す。


ベッドの上には下着姿のエレナと『何故か』上半身裸のレン。



「ぶっ殺す」


バチチチチチチチチチチッ!!!!


「あひゃぁぁぁぁ!!!???

寝起きドッキリぷぎゃぁぁぁぁぁ!!!」



これが俺たちの日常のような非日常。



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