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「あぁん?何だこのクソガキ?」
「この子はこの俺、魔王様のハーレムに入る予定の子だ。
諦めてもらおうか」
ヒャハハハハ!!
魔物達は一斉に笑い声を上げる。
「ぶっ…はは! 俺たちに魔王なんて奴がいるわけねぇだろうがよぉ!」
「だから俺がなるんだよ。
試してみるか?
負けたら俺の部下な」
「あ、あの……」
女性は恐る恐る俺に声をかけてくる。
大丈夫、心配するなよハニー。
「面白ぇガキだ……
すぐに死ぬんじゃねぇぞ!!」
「上等だ!」
かくして、ハニーを巡る闘いが発生したのだった。