表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第6章 日常という名の非日常
123/356

17

「『魔物』って知ってるか?」


急に話題を変えた俺に、ミイは自慢気に答えを返して来た。


「知ってるわよ。

1000年以上前にシードに存在した化け物でしょう?」


「教科書通りの説明だな」


俺はたまたま近くの本棚にあった教科書を広げてミイに見せる。


「シードでは絶滅した、とされているが、デスパイアでは魔物の数は人と1:1の割で存在した。


教科書には魔物がいたとしか記されていないが、魔物の強さは人間の比じゃない」


昔、未熟な時に闘った魔物の強さを思い出す。


尋常じゃない魔力量、下手な魔法じゃ傷もつかない身体……


「シードで何故魔物が絶滅したのかは考えてみたが、全然解明できなかったから言うのはやめとくぞ。


その魔物がデスパイアを支配…というより荒廃させていたんだ」


シードにおける魔物絶滅の理由は、手掛かりが少な過ぎて全くわからない。 過去の文献にも記されていなかった。


「もしかして……デスパイアっていうのは『魔物と人間が対立していた世界』ってこと? それも魔物の方が優勢な」


「正解だ、頭良いじゃねぇか。


その頃は戦争ばかりしていて、人口の計算なんてろくにしてなかったからな、人間は滅亡寸前だった、とも言われている」


人間は魔法を駆使して魔物と闘っていたが、それでも魔物の強さには勝てずにいた。


勇者、などという存在もいることにはいたのだが、そいつらがどう足掻こうともはや無理ゲー。魔物の支配率はドンドン増えていった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ