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『ねぇ……』
何だ?
『どうして人間なのに私のことを助けるの?』
あぁ……これはあの時の……
『視点を変えれば悪は正義にもなるんだぜ』
『でも……!あなた達のしていることはただの……!』
懐かしいなぁ……
こいつはめちゃめちゃ可愛いのに性格が固ぇんだよ。
『まぁ見てろって。
もし俺が魔王になれたら……』
「俺のハーレムに貴様を入れてやるぉぉぉぉぉっ!!!」
「……は?」
「あれれぇっ!?君はさっき僕が助けた女の子かなぁ!?」
俺は元気よく立ち上がると女の子に近づいて行く。青い瞳、水色の髪の美少女だ。ロリロリだ。
「ドフュフュっおじさんなにもしないからこっちおいでよぉ」
「……うるさい」
カチーーーンッ
凍らされました、はい。
え?何この子、助けてあげたのに凍らせるとかなんなの?
「そうか、君はロリっ子ツンデレなんだな!」
「誰がロリだ」
バッチンッ!
「ぷぎぃぃぃっ!目覚めるぅっ!」
思っ切りビンタされました。
目覚めちまうだろうが。
コンコンッ
「ミイちゃーん?どう様子は……
ってまだ寝てるのかな?」
「……(コクコク)」
寝てねぇよっ!凍ってんだよ!
ミイと呼ばれた少女に氷漬けにされ、その上に布団をかけられたため寝てるように見える。
何とか顔面は凍っていないのでこっそりと部屋に入ってきた人を視界にいれる。
巨乳っ!
「ふぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
巨乳を見て覚醒した俺は氷を爆発させ、この手で揉みしだくために飛びかかろうと……
「もっかい寝てろ」
バチッ!!
頭に電流をなれて俺は再び布団に落ちた。
この子……鬼畜過ぎ。
「ねぇ……ミイちゃん今喋った?」
「……(フルフル)」
「……空耳だったのかな?」
「空耳じゃないよ。 さぁ一緒にレズビアンの道にいこう」
「え?」
「……死ね」
「ぷぎぃぃぃっ!!!! ツンデレ萌えぇぇっ!」
再び高圧電流を流されました。
ミイは一度ため息を着くと言葉を発した。
「……エレナ、私話せるようになった」
「だがしかし!魔王にはそんなの効かんっ!」
「……」
俺は再び布団から飛び起きるが、何だかそういう雰囲気じゃないみたいなのでしょぼーんとする。
「レン君……何だか雰囲気すっごく変わったね。
とりあえずリビングで話をしよう?」
何故か俺の本名を読んだエレナという女性は、部屋のドアを開けて俺たちをリビングに連れて行った。