お疲れ様☆
「宿題終わんないー!!」
「ドンマイ♪」
焦ったような顔をして言う。彼女、夏音。とニコニコと見下ろすように見る。彼氏、壱夜。
「なんでいっつもやってない人が出来てる訳〜?」
「本気だしたから☆」
えへっ☆って言いそうな顔で答える、壱夜に怒りを覚える夏音。
「教えて?」
「なんか見返りちょーだい?」
「イヤだ♪」
笑顔で拒否♪
「ちっ」
「出ちゃってるよ〜?」
「あー。つい...」
「つい?」
「本音が出ちゃったー☆」
「〇んじゃえば?」
「へ?」
「○んじゃえば?」
「死んじゃえばってひどっ」
「そんな事言ってないよ?」
「言ってるよ!」
泣きそうな顔で答える壱夜。すると隣の部屋に居た、夏音の兄、春が入ってきた。
「壱夜ー何わめいてんのー?」
「春さーん」
「春」
夏音
がなんで来る?というように春を睨めつける。
「おいおい。夏音、そんな顔してっと、ボコるよ?」
「うっさい失敗面!」
兄妹は睨み合いを始めた為、壱夜が仲裁に入る。
「ちょっちょっちょっちょっ!春さん!春さん!」
「ん?なに?」
「夏音、俺に○んじゃえば?ってゆーんですよ!ヒドくない!?」
「え?なんで?」
壱夜は見方を無くしたような顔で春を見る。
すると、春は壱夜から何かを読み取って、壱夜を味方する。
「あー。夏音。壱夜なんだか知んないけど、キスして欲しいらしい。してやって?」
(んな事思ってねぇーーーーーー!!!!)
「はぁ?」
「夏音ちゃん?違うからね?そんな事ぜっっっっっっっったいにないからね?」
「壱夜。素直になったら?」
壱夜の言ったことを覆す、一言が春から出てくる。
「春、壱夜。二人とも部屋から出てけ」
夏音からダークなオーラが出ていたので、俺と春
さんは逃げるように、部屋を出た。
「春さんのせいだー!!!!」
「え?オレなの?」
「あたり前だって!」
「なんで?」
「俺、春さんほどエロくない!」
壱夜の真顔で答えた姿が笑えた春はクククッと笑いながら答える。
「いつも、夏音の事を××××したり、××××したりしてんのにー?」
(何、言っとんじゃコイツ 怒)
「もうちょい考えて言いましょ?一応、リビングですし、夏音お母様居ますし?」
「あー。おふくろ居たわ!」
「忘れてたんすか...」
「だって話さないしー」
「まぁね」
(あとで夏音に謝ってこよ)
****************
コンコン
「はい?」
返事を確認してからドア開ける。
「今、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「宿題終わった?」
「うん。あのウザさのおかげでね」
「すみません。」
「いいよ」
夏音は、シュンとしていた壱夜の髪を撫でながら、微笑み答えた。
「夏音...。」
壱夜は夏音に囁きながら、抱き締める。
「?」
「好き過ぎて死にそう。」
「どれだけ好きなんだよ」
苦笑いの夏音。
「監禁して、俺だけしか、見えないようにしたい」
「それはダメでしょ」
「うん」
壱夜が夏音が苦しいぐらい抱き締める。
「苦しいよ」
「うん」
「離して?」
「ヤだ」
「どうしたの?」
「なんもない」
「なんもないのに、甘えるの?」
「うん」
「壱夜?」
「うん」
「熱でもあるの?」
「ない」
夏音は壱夜の理解出来ない様子に困り、黙り込む。
***************
30分後。
「じゃあそろそろ帰るね」
「壱夜。」
「さっきのは、夏音不足だった
の☆」
「は?」
「最後にもっかいHUGさせて?」
「ばっ!馬鹿じゃないの!!!」
「嘘」
「はぁっ!?」
「今日はお疲れさん♪」
そう言い軽く、夏音に口付けをし、帰った。