プロローグ
皆様始めました。大空と言います。この作品は私の処女作になります。どうか生暖かい目で読んでいただけると嬉しい限りです。
黒板に字を書いている教師の背中を見ながら俺は思う。
何故こんなことをしているのだろうと。
いつものように朝起きて、学校に行き、授業を受け、家に帰る。
そんな当たり前の毎日を何度も繰り返す。
いつか学校を卒業し適当な仕事に就き生きるために働く。
特に夢も目標も無い俺はきっと将来そういう風になるだろう。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り授業が終わる。
これで今日の授業はすべて終わった。
あとは帰るだけ。
俺は急いで帰る支度を始める。
担任が教室に来て帰りのHRを始めた。
俺はすべての言葉を聞き流し、クラスの委員長が号令をすると同時に俺は教室を出る。
俺こと宮野和也は平凡な高校二年生だ。俺が通っている光坂高校は家から最寄りの駅で一駅乗り継いだところにある。光坂高校は偏差値が高いわけでも低いわけでもない普通の高校だ。何故俺がこの高校に受験をしたかというと、単に確実に入れると思ったからだ。俺の成績は大体中の上ぐらいで中三の時の担任にも問題ないと言われた。
電車に乗り次の駅に到着するまでの間、俺はカバンから本を取り出した。本と言っても読んでいるのはライトノベルだが。自分で言うのもなんだが俺はオタクである。そこまでひどくはないがアニメなどをよく知らない奴からすれば俺は立派なオタクと言われるだろう。
電車を降りて家まで歩きながらも俺は上を向いた。
俺はこんな日常が嫌いなわけではない。親に捨てられたとか、親が死んだとかがあるわけでもない。親は共働きで家にいないことも多いが特に不満はない。俺はきっと十分に幸せなのだろう。
だけど俺はこんな日常がつまらない。
いっそのこと空から美少女降ってくるとか、異世界に送り込まれるとかそんなことが起きないだろか。
そんなことを考えても現実はそう甘くない。いくら空を見上げていたところで女の子は降ってこないし、異世界に送り込まれることもないだろう。もし仮に空から女の子が降ってきたとしよう。その女の子はそのまま地面にぶつかり見るも無残なことになるし、異世界だって本当にあるとは思えない。
いつの間にか歩かず突っ立てることに気が付いた俺は再び歩き始めようとしたところで、ふと誰に見られている気がした。
俺もついに頭がおかしくなったかな。
なんてことを思いつつあたりを見回していると遠くにいる一人の女の子と目があった気がした。
女の子すぐに目をそらしどこかに歩いて行った。
何だったんだ?
考えてもよくわからないから俺は
「まあ、いっか」
と考えるのをやめて家に帰ることにした。
皆様どうだったでしょうか?まだ始まったばかりなので何とも言えないとは思いますが、この続きも読んでくださると嬉しいです。応援よろしくお願いします。
感想やアドバイスなどもお待ちしています。